2007年02月28日(水)  グチャグチャに なってもニコニコ する覚悟


まなティはどこで覚えたのか、花の名前を「アカ」だと思っている。家に飾ってある花を指差しては「アカ アカ」、散歩中に咲いている花を見ては「アカ アカ」だ。赤い花のときは「そうだねー」と言うが、赤くないときはなんと言っていいのか困る。


今日で1歳3ヶ月のまなティだが、自我が芽生えまくっていて、なんでも自分でしないと気が済まない。ご飯を食べるのも、ブランコに乗るのも、ベビーカーを押すのも、カバンを持つのも、エレベーターのボタンを押すのも、部屋の電気をつけるのも自分で自分でだ。ちょっとでも手を貸そうものなら、つっぷして怒る。今朝も自分の着替えや水筒の入ったカバンをズリズリ引きずっていたので、ちょっと持ってあげたらギャーッと怒っていた。

ご飯を食べるのをまなティに任せておくと、当然グチャグチャになるし、何よりも遅くて遅くて待っていられない。そこで思いついたのが、まなティ用のスプーンを持たせて少しだけおかずを入れた小さなおちゃわんを自由にさせてやる。その間に、私は私用のスプーンで大きなお茶碗からガシガシまなティの口に入れる。しかし、そのうち私が持ってるスプーンと大きいお茶碗に興味が移って、それもよこせと怒り出す。

こういう手にとってほしくないものをご所望のときに、別のものに興味を持たせようと他のものを渡すと、昔はだまされていたのに今はもうダメだ。キーッと怒って私の手からそれを引ったくり、「コレジャナイ!」とばかりにポイーッと遠くにぶん投げる。そして、目指すものをさっきよりもっと強く欲しがるようになる。

母によると、この性格は私の幼い頃とまったく同じらしい。母が私を車から抱き上げて降ろしてあげたらキーッと怒ってもう一度自分で車に乗り、自分で降りなきゃ納得できない、という性格だったらしい。お陰で相当手を焼いたらしい。なんでも自分で確認しないと気が済まないのは今でも同じだ。だからまなティの気持ちはよくわかる。


それならば、納得のいくまで自分でやらせてあげようと思う。失敗しようが少しぐらい痛い目に合おうが、納得するまで見守る。まなティは、一度触って確認できれば、意外にそれ以降は触っちゃいけないものは触らない。1歳児って思ったより利口。現に前に熱い紅茶の入ったコップを触ると言って聞かなかったので、触らしてやったら熱かったみたいで、それ以来熱そうな器を見ると湯気を見ながら「アチアチ」と言うだけで手を出さなくなった。

そういう意味でも、食器はプラスチックを使わないことにしている。器は陶器かガラス、スプーンはスチールだ。環境ホルモンの問題もあるけど、何よりも手加減を覚えると思って。うちのローテーブルは上にガラスが入っているので、食器をガチャンとやるとすごい音がする。最初は何度かガチャンとやったけど、最近はそーっと器をテーブルに置くのでかわいい。

私をバチンと叩いたりするときは、「ダメでしょ!」とは言わず、泣きまねをしてやる。「イターイイターイ」とすごいリアルなヤツ。赤ちゃんって共感する能力が高いらしく、まなティは私の顔をのぞきこんで、「お願いだから泣き止んで」という顔でアタフタし、そのうち私と一緒になって泣き出す。そうしたら、叩いたところをナデナデしてもらって、仲直りする。そうやって少しずつ手加減を覚えてくれるといいと思う。


まなティの機嫌の悪さは、メソメソタイプじゃなくて、好奇心の強さからくる欲求不満のイライラタイプだ。逆に言えば、機嫌の悪さの原因がはっきりしていて簡単だし、その好奇心を満たしさえすれば終始ご機嫌だ。面倒くさがらずに何でもどんどんさせてあげれば、何でも自分でできるようになるのも早いんじゃなかろうか。

子供がやりたいようにさせるのって、掃除や片付けの手間が増えるし、常にはらはらして精神的にもよくない。子育ては忍耐だ。いや、「寛容」の方が正しいか。親がイライラするのが子供に一番悪い影響を与えるだろうし、悪循環に陥る可能性大なので、何があっても動じないと心に決めて「ま、いいか」と頭のネジを数本緩めておくに限る。お陰でいつもニコニコだ、私は。おいおい、成長したな。


つづく。


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・引用まったく問題ないですよー。
 私も何巻だったかちょっと探してみたんですが、
 見つからず。
 確かイカチンと別れそうな時期だったような。

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