2005年10月30日(日)  出産を 前に母性を 考える


35w2d(9ヶ月目)


昨日、パスカリーナの予防接種に行ってきた。今も前に住んでいた家の近くの獣医さんに行っているので、片道車で40分ほどの道のり。車に慣れていないパスカリーナは、当然のようにパニくって鳴く。身体が熱くなる。そして、大嫌いな獣医さんで注射をされて、また車に揺られなければならない。

もう人間不信のどん底だ。家に着いたら、当然のようにベッドの下に隠れて出てこない。いつもは、ちょっと生意気でお調子者モードのパスカリーナなのに、しょんぼり伏目がちで無口になってるのがなんともかわいそうだ。今日もベッドの下に入ることが多く、出てきても恐る恐るビクビクと遊んでいる。もとに戻るのに、1週間くらいかかりそうだ。

そういえば、パスカリーナのトイレ砂で悩んでいた件だけど、紙製の無害でいいのを見つけたので、1週間の移行期間を経て、今はすっかりそれを使っている。臭いもホコリもないので、よい感じだ。

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あと6日で臨月だ。お腹の子の動きも、だんだんと落ち着いてきた感じだ。ちょっと前までその動きは凄まじいもので、普通、胎児は20分眠って20分覚醒しているらしく、つまり20分静かで20分胎動があるということなのに、我が子ときたら一瞬たりともじっとしていないし、動きの激しさたるや洗濯ネットに猫を押し込んだみたいな有様で、エイリアンみたいに腹の皮を蹴破って出てくるんじゃないかと思ったほどだったのだ。

あまりに凄いので、心配になって担当医に相談したところ、「動く分にはどんなに動いても大丈夫。それより、生まれてからが大変かもねぇ〜」、とニタリと笑っていた。なかなか寝ない暴れん坊かもしれない。

今は、羊水の割合が少なくなって、ギチギチに子宮の中に押し込まれている状態で、あまり自由に身動きが取れなくなっているみたいだ。それでもやっぱり動くわけで、中で伸びとかされると、力も相当ついてきているらしく、結構痛い。「無理。それ以上は無理。それ以上突っ張らないで!」と腹に叫ぶ。


ところで、正直言うと、私は腹の子に対して母性というものを感じない。自分が母親になるという実感がまったく湧かない。生まれてこの手に抱けば湧くんだろうか。生まれてくれば当然、本能で死なさないように乳をやったりオムツを替えたりお風呂に入れたり色々と世話を焼くだろうが、かけがえのない我が子としてきちんと意識できるんだろうか。

うーむ。本当に実感がナイ。

実感がないからか、もうすぐ臨月だっつーのに、我が子を迎える準備もままなっていない。この前日本に帰ったときに母がオムツやら肌着やらを全部そろえてくれたのでそういうものは大丈夫なのだが、チャイルドシートとか、抱っこヒモとか、ベビーバスとか、その他もろもろの必需品はまだ買っていない。

母に、「普通、赤ちゃんのものは喜んで揃えるよねぇ〜。あんたは変わってる」と言われて、なるほど確かにそうかもと思った。私はやっぱり母性がないのかも。なんか心配になってきた。

とりあえず、次の火曜に3回目のエコーがあるので、もう一度性別を見てもらって、必要なものはそろえよう。だって、赤ちゃん用品ってほとんどが水色かピンクなんだもの。性別がわからないと、買うのに二の足を踏んでしまうわな。

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そうそう、今日から夏時間になりました。日本との時差は2時間。


つづく。


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