2002年10月16日(水)  この生物 頭も目玉も 違うのだ



夜から小説を読み始めて没頭し、
あっという間に一冊読み終えてしまいました。

なんだか、読み終えた後の感動とともに、
軽い脱力感に襲われたりしています。


作家というのは、
私が視界にとどめるので精一杯というモノを、
認識し、関連付け、表現する
という次元まで高めることができる生き物だと思うのです。

作家の目はどんな小さなモノも見逃さず、
そして、どんな些細なモノにも
宇宙を見出すことができると思うのです。

作家の目にはいったいどんな世界が映っているのか。

私がどんなにどんなに必死で文章を書いたたところで、
私の目がただ物質としての目の機能しか果たしていない以上、
そんな小さな宇宙は生み出せないのだ、
と、感傷に浸ったりしています。


私には、
この世は退屈だと感じてしまうときがあるんですが、
そんなときはきまって、私の身の回りのモノや人が、
全てつまらないものに見えてきたりする始末。

それは私の目が曇っているからだろうと思います。

作家の作品を読むと、
ぼんやりと単調に見えていた身の回りの世界が、
少しだけくっきりと色を帯びてきたりします。
そして、自分が凝り固まった概念に束縛されていることに気づき、
少しだけ思考が自由に解き放たれたりします。

でもすぐに、
私がもともと見ていた単調な鋳型の世界に戻ってしまいます。
私はそれが本当にイヤで、
中毒のように人が書いたモノを求めてしまうんだろうなぁと、
小説の余韻に浸りながら考えたりしてました。


つづく。


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早速、「匿名メールフォーム」から
何通かメッセージをいただきました。

そんなこんなで、
なんだかメールチェックするのが楽しみな1日でした。

さあさあ、この企画まだ始まったばかり。
今日もhomeから、何かを送信しましょう!
(内容は本当に何でもいいです。ほんの一言でいいんです)


>>匿名メールフォームへのレス

・旅モノ私も好きです。自分の日常から離れた世界って面白いですよね。
・今はメルボルンで何やってるの? 会いたいよねぇ。
・じゃあ、チョビも私を覚えてますよね。ああ、こんな人いたかもって感じで。
・料理は子供の時から好きなんですよ。理科の実験感覚で。爪の垢送ります?
・そう言っていただけると嬉しいです。これからも更新し続けます。



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