2002年06月11日(火)  これでもか ブルーな飛行機 どこまでも



本当は昨日の日記に書いたんだけど、あまりに長くなりすぎてしまったので、
今日の日記のネタにしてしまった「昨日あったこと」を書きます。


5月31日の日記に書いたブルーな飛行機のことを覚えていますでしょうか。
そう、初体験だったヴァージンブル●についての日記です。
「忘れちゃった」または「読んでない」という方、まずは、ココ「前編」ココ「後編」
読んでおくと今日の日記をより楽しめます。(保証はできませんが)


行きがヴァージンブル●なら帰りもヴァージンブル●。涙
今日もシドニーのメイン空港からずっと離れた、
やっつけ仕事の1階建てのしょぼい建物から飛行機に乗りましたよぉ〜。

ヴァージンブル●も2回目なので、もう何も驚くことはあるまいと思っていた私を、
あっさりと裏切ってくれたのです。ヴァージンブル●。
さすがは、私が見込んだブルーな航空会社だけのことはある。
前回よりもさらにパワーアップしてくれました。


飛行機に乗ると、
「この便のパイロットは○○、フライトアテンダントは△△、□□、××です」
なんて機内放送が流れる。
今まで、外資系の飛行機に乗るときよく聞いてなかったから、
他の航空会社がどうなのか知らないけど、
ヴァージンブル●の場合、

「この便のパイロットはスティーブ、フライトアテンダントはリンダ、
 カーリー、メリッサ、キャシーです」

というようにファーストネームで紹介される。
これだけでも、日本人の私にはかなり不自然な感じがする。
だって、これをまるっきり日本バージョンに置き換えてみると、

「この便のパイロットは健二、フライトアテンダントは美幸、聡子、陽子、弘美です」

と言っているようなものじゃないか。機内は一転お水系の店と化す。

当然のように、ヴァージンブル●のフライトアテンダントの胸についた名札には、
そのまんま、「リンダ」「カーリー」「メリッサ」「キャシー」
と書いてあるだけで(もちろん英語で)、苗字の頭文字さえもない。


飛行機が離陸する前、緊急時の救命胴衣などの使い方などの説明が、
彼女らの身振り付きで行われるのは当たり前の光景。
ヴァージンブル●が他の航空会社と少しだけ違うのは、

「緊急時の説明をいたしますのは、機内前方がリンダ、前方寄り中央がカーリー、
 後方寄りがメリッサ、一番後方がキャシーです」

という機内放送が流れる。まるでアイドルのような扱いなのだ。


まぁ、ここまでは前回乗ったときと同じだし、よしとしよう。
だんだんと雲行きが怪しくなってきたのはこの後なのです。
飛行機が着陸する直前、驚くべき機内放送が。

「着陸後、フライトアテンダントのカーリーが歌います
 本日この便を利用された方はラッキーですね

ハァ???? ナンデスト????????
モイッカイイッテクダサイ。
ナントイイマシタ? ワタシエイゴワカラナイヨ。

私の頭をパニックにしてしまうほどこの機内放送は威力がありました。
このときばかりは、私の聞き取った英語が間違っていることを願ったりして。
しかし、私の願いもむなしく、着陸後あっさりその歌が始まったのでした。
別に上手くもなんともないただの素人の歌が。ゲッソリ。

乗せる側がそのノリなら乗る側も同じ。歌が終わったあと、拍手が起こり、さらに、

「メリッサは歌わないのか〜っ?!」とか「リンダ出て来〜い!」
という男たちの上気した声。そして、女の乗客たちの冷ややかな目。

コ、コワイヨォ〜〜〜。ここはいったいどこなの〜〜〜?
私はいったいどこに迷い込んでしまったの〜〜〜?


ヴァージンブル●のやり方がすっかり読めた気がしました。

「スチワーデス」という言葉は差別用語だ!
彼女たちは見世物じゃないんだ!

という時代の流れに内心ウンザリしていた男性たちの心をワシヅカミにするべく、
勇敢にも時代の流れに逆行し、スッチーをアイドル化し、
そして男たちを固定客にしてしまおうという魂胆なのでは。
ヴァージンブルーの機体に描かれた「ほとんど裸体」の女性の絵しかり、
男好きしそうな、若くてハツラツ元気な美人ぞろいのスッチーしかり、
全てはそういうことだったのか。

それなら、プレハブの待合室で、搭乗券がペラッペラのレシートで、
イヤホンで2.5ドルとって、機内食も有料にして、
メインの空港から遠く離れたしょぼすぎる空港で、
それなのに、航空券がちっとも安くない理由が理解できる。
要するに、付加価値をつけてるってわけなのね。
アメニティーがどんなにしょぼくても、お客を寄せる自信があるというわけなのね。


ちなみに、私が見てきたことにウソ偽りはありません。
ネタなんかじゃなくて、れっきとしたノンフィクションです。

今回の教訓:一度乗ったくらいで知った顔をするな、と。
      そして、もう二度と乗らない、かも。

ところで、「スチワーデス」というのを中国語で
「空中飯盛女」と書くというのを聞いて、
「そりゃヒドイ」と思ったことがあるのですが、これって事実ですか? 情報求む。

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飛行機の話を書いたので、調子に乗って前々から疑問に思ってたことを
2つ書こうと思う。

【疑問1】
 飛行機が滑走路まで移動して離陸するまでと、
 着陸準備に入って着陸するまでの間、
 機内の電気が消えるのはなんでだろう?

最初に私が考えたのは、
「離陸や着陸に、ものすごいエネルギーがいるから、
 電気に使っているエネルギーをもエンジンにまわすため」
という小学生なみの馬鹿げた理由。
電気ごときにそんなにエネルギーを奪われているはずがない。

【疑問2】
 飛行機の中はどうしてあんなに寒いんだろう?

私なんかは、そのために毎回完全防備の格好をして乗るんだけど、
それでも手足が冷たくなって感覚までなくなってくる始末。
上空の空気が冷たいのは分かるけど、
それなら暖房をもっと利かせてくれればいいのに、と思うのだ。


この2つの疑問に対する答えは、未だ見つからないままだけど、
私の頭に浮かんだ恐ろしい理由をここに書くことをお許しください。

「離陸&着陸時電気が消えるのは、その時が最も墜落しやすくて、
 墜落したとき、暗い海などに投げ出されても、
 暗さに目が慣れている必要があるから。
 機内が寒いのは、墜落したとき、
 痛みをできるだけ感じることなくあの世に行くため」


わ〜ん。飛行機嫌いな人、拍車をかけちゃってごめんなさい〜。
あくまで、おバカな私の言っているたわ言なので、忘れてください〜。
(忘れられるかっ!)


口直しに、ヴァージンブル●の機内食のお値段でも書こうかなぁ。>(´▽`;)

コーラなどの缶入りソフトドリンク=2.5ドル(175円)
ミネラルウォーター=2ドル(140円)
コーヒー・紅茶=2ドル(140円)
カクテル類=6ドル(420円)
その他のアルコール=5ドル(350円)
小袋入りナッツなど=2ドル(140円)

どれも店頭の2倍といったところだろうか。思ったより高くない。
でも、普段タダのものにお金を取られていると考えると、やっぱ高いなぁ。
(気分悪いのもう治りました? ビクビク)

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調子に乗って、もう1つ書いちゃいます。

ヴァージンブル●のスッチーがファーストネームで呼ばれていることに関連して、
昨日あった似たようなこと。


昼過ぎにシドニーのカフェでお茶をすることになって、スタバに入った私たち。
彼が席を取ってる間に、私はオーダーに行った。

店員:「マグカップが出払ってるから、紙コップでいい?」
私:「もちろん」
店員:「コップに書くから名前教えてもらえますか?」
私:「『たまり』です」
店員:紙コップにマジックで『たまり』と書きながら、
  「ありがとう、たまり。じゃ、たまり、そっちで待っててね」

う〜む。。。不快ではないけど、なんか違和感があるなぁ。


西洋文化は苗字より名前を大事にする。
しかも名前には、日本語の「…さん」「…ちゃん」という呼称をつけようがない。
だからみんな呼び捨て。
どんなに相手が年上のおばあちゃんであろうと、
親しくなって、「ブレンダって呼んでね」と言われれば、
「ブレンダ」と呼ぶしかない。

これが、小心でコテコテの日本人の私にはなかなかできない。
「こんな若造の私が呼び捨てにするなんて、なんか悪いなぁ」と思ってしまう。
いつか、これにも慣れる日が来るのだろうか。う〜む。


つづく。


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