DiaryINDEX|past|will
子供達の祖母から・・ つまり私の別れた元夫の義母からメールが届いた。 従姉妹達と一緒に写った写真付きのメール。
その中に写る息子は私が知らない服を着ていた。 ふぅ〜ん、買ってもらったんだ。 正直言うと有り難い思いと同時に なにかもやもやした気持ちになった。
食べ物と着る物に何かとうるさい人達で いつも「お金がな〜い」と言いつつ、 それなりに贅沢をしていた義父母。
汚し盛りの子供達に安物の服を着せていると それとなく注意されることがしばしばあった。 「この間買ってあげた服は着せないの?」なんて・・・
だからというわけでは無いけれど、 子供達を祖父母の元に行かせる時は、わりと着る物に気を使う。
昔、元夫と夫婦で居た頃ならそんなことは気にしなかった。 自分達の身の丈に合った服を着て、不相応な服には袖を通さなかった。
それは、無言の抵抗だったのかもしれない。
「あなた達の息子の稼ぎでは、こんな服しか買えません」 「あなた達の息子の借金が無ければ、もっと可愛い服を着せられます」
今回のホームスティの子供達の荷物を詰めていると、夫に叱られた。 娘にたくさんの服を買い与えたのがバレたから。
「これは仏様をお参りに行く時に着る服だよ〜」
と無邪気に話す娘には、そうかそうかと頷いていたのだけれど・・
「見栄を張るな」
そんな夫の言葉だったけど、言われてみれば確かにそうかもしれない。 だけど私が見栄を張りたいのは、決してお参りに行く私の親戚じゃない。
子供達の祖父母 私の元舅姑 ただこの二人だけだ。
それも見栄という気持ち以上に 見返してやりたいだけだ。
「今の生活なら、こんなに可愛い服を着せられるのですよ」 「あなた達の息子が出来なかったことを、夫はちゃんとしてくれてます」
そんな無言の責め。
しがらみのある関係では、 お互いににこやかな顔で駆け引きをしている。 子供達には見せたくない部分。 それならそんなしがらみを捨ててしまえば良いのだろうけど そんなに簡単にいくことじゃない。
割り切っているようで、割り切れない気持ち。 もう少しで子供達を迎えに行く。 あのTシャツは着ていて欲しくない。
|