今日は、お天気もよいのに、外に出れない。
ただ、お布団に包まって、窓から空を眺める。
枕もとには、携帯デンワと、電話の子機と、文庫本と、プアール茶の入ったポット。
ときどき、布団にもぐり込んで、両膝と頭を抱えて丸くなる。 頭の中は白。
病院に入院していたときも、この姿勢をよくしたが あるとき、巡回に来た看護婦さんが 「あらあら?お母さんのお腹にもぐってるの?」とにっこりと言った。 私は馬鹿にされたような気がしてくやしかったが、 看護婦さんじゃなくても、精神科に入ってる人がそんな格好をしているのを見たら、たいていの人間はそう思うだろうし、仕方ないと思った。
今日の本は桜井亜美の、「イノセントワールド」 桜井亜美は、ずっと前から、何冊か持ってたけど、ちゃんと読むのは初めて。 読み始めても、最初の2,3ページでいつも止まったり、 パラパラとめくって読み流すだけだったけど 最近、自助グループの友人から 「春菜ちゃんて、桜井亜美とか好きそうだね」と言われたのをきっかけに、また読み始めた。
この前は「alone」を読んだ。
結構好きかもと思う。 設定やストーリーもいいけれど ときどき使われている、こんな感じの表現。
「あたしという合理的帰結性がゼロの偶然の産物にとっては、すべての行為が虚数ベクトル上のある一点に集約される」
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