出勤するたび同じような殿方と同じような会話。
いや、会話にならないのがほとんどだけれども。

２月某日ー出勤して１時間半ほどたった頃、やっと1人目のお客様。

ーデンワガツナガリマシター

『むおっし！』

びくんっっ(ФωФ^)・・なんだいきなり。
勢いをつける時の掛け声のような・・

『もしもし？』

・・・・・・ピッピッ！

いきなりチェンジ。でも失敗してます。亜美が声バレしてるお客さん？

『・・・もしもーし・・』

ピッピッ！

・・・また失敗してるし。何か言えばいいのに。

つまらないので、お客さんの真似をしてみました。
軽く息を吸い込んでぇーお腹の底から勢い良くっ

『むおっし！』

『・・・・・・』

ピピッ！ピピピッ！

あーつまんない。せっかく張り切ってたのに。机に置いた携帯鏡を覗き込み
マスカラの滲みとかチェックしながら、もう一回だけ真似してみました。

『むおっしむぉっすぃ？』

・・むぉ・・・・ガチャン！プープープー

さようなら・・・・（´・ω・｀）

嫌われ者の亜美です。いいんだけどさ。

２月は、部屋で寂しくオナニーする殿方なんてどこにも存在しないんじゃ・・
と思えるほどに暇だったので、退屈すぎて稼ぎなんてどうでも良くなりました。
早く家に帰って風呂でも入りたいよ〜ネットもしたいよ〜って感じ。

そしてオーダーメイドチンコな殿方。

『キミは、どんなチンポが好きなのかな？』

『・・うーんとねぇ、太いのが好き』

『いやらしいなぁ(･∀･)ﾆﾔﾆﾔ・・じゃあ色は何色かな？』

『黒いのが好きー』

別に普通でいいんだけどなー。実際、黒いチンチン見たことないし。
なんか・・内出血みたいな色してませんか？よく分からないけど。

『じゃあ次はカリ首の太さだ』

（・・・めーんーどーくーせーえーぇぇぇ）

まだあんのかよ！と思ったので、ビストロスマップの中居君風に

『オーーーダーーーーァ』

『長くて太くて真っ黒なカリ首の出っ張ったチンコ〜』

と、ちょっとかすれた声で注文してみました。スタッフに聴かれてたらどうしよう。

相手の殿方は40代半ばくらいのオジサンだったのですが、ニコニコな感じで

『いいねいいねぇ。オジサンのチンポと同じだね』

とか言いながらチェンジして去っていきました。そのあともう一回つながったけど。

隣や向かいのブースからは、ひそひそ声や獣のような喘ぎ声が聞こえてくるし
暇なのは自分だけなんじゃ・・と被害妄想が強くなりつつある亜美。

２月はこんなんばっかりだった。

３月からはガムガム♪と思ってたけど実は今月に入ってからも退屈してます。
誰か結婚して〜！と焦る妙齢OLのごとく、誰でもいいから話して〜な心境。
ちくしょう。今月は稼げますように（−人−）ナム。

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