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野望。 - 2005年11月07日(月) ちょっと前の話だが、とある所から豆腐を三丁もらった。 九州の方の名産品だそうだが、うちは2人家族。 賞味期限までには食べきれないので、隣のSばあさんにおすそ分けした。 私は彼女とこんなふうに着かず離れずのご近所関係を保っているのである。 もうすぐ我が家はここを去る。 ここは規律が厳しくて、町内会長さんにその旨を伝えなければならないのだが、 三月に越してきたばかりなので、もう出ますとは言いにくい。 さりとて、引越しのトラックも入るので、黙って行くわけにいかない。 頼みの綱は隣のSばあさんである。 彼女はここいらでは古株でまあまあの実力者だ。 彼女に伝え、会長さんに言ってもらえばいいのだ。 私は打ち明けるタイミングを狙っていた。 そして、狙いすぎてタイミングを失った。 Sさんに話したのは、旦那である。 たまたま玄関の前で会ったのだそうだ。 「いや〜、お世話になりました」と旦那が丁寧に言うと、 残念そうな彼女の口からとんでもない言葉が出た。 「え〜〜、せっかく来年の役員はお宅の奥さんにしてもらおうと 思ってたのにぃ〜」 しかも、それはもう他の住人の間で決まっていて、あとはいつ 私に話すか・・ということだったらしい。 それを私に伝えたときの、旦那の「号外!号外!」ってな感じの 紅潮した顔は忘れられない。 水面下でそんな野望がうごめいていたなんて・・。 やはりSさんは油断できない。 おしまい。 ...
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