エキゾチック〜じゃぱん! - 2003年02月13日(木) 昨日は「身近なお江戸の旅」の日であった。 徳川家ゆかりの場所を訪ねるのである。 が、その前にもう一つ。松戸の伊○丹にある化粧品屋で顔の マッサージをタダでしてもらう日でもあったので、 取り敢えず私が先に入り、終わる頃合を見計らって、 お供となる友人M子がそこに私を迎えに来るという手筈になっていた。 伊○丹に着いたのが11時半。午前中に起きたので当然眠い。 で、くるくるくるくるマッサージしてもらううち、うらりうらりと すっかり夢心地になってしまい、友人が来た時にはすっかり寝ぼけていて、 施術してくれていた店員のお姉さんから 「あの〜、、お友達が迎えにいらっしゃいましたけど」と声をかけられても 「エ〜〜、、誰がぁ〜〜」と言ってしまう始末。 でも、そんな私がかろうじて目を覚ますことができたのは 「ハイ終わりました!お疲れ様でした」というかけ声とともに見せられた、 鏡に映る自分の顔にビックリしたから。 どうやら、頼んでもいないのに、眉まで施術されてしまったらしい。 剃られ、細くなりすぎた眉にツツツツ〜〜〜と黒のラインが引かれたその様子は まるで、ひじきであった。 ひじきは好きだが、眉としてはどうかなぁ〜?と半分疑問に思いながら、伊○丹を 後にし、食事後お目当ての所へ。 松戸の駅から歩いて15分ぐらいのところにその場所はあった。 第15代将軍徳川慶喜の実弟である徳川昭武の別邸だという。 歴史館も併設してある広い敷地の中に、明治に建てられたという邸宅と庭。 240円払って中に入り、さぁ!と気合いを入れるものの、 なんかチンピンカンプンだったので、松戸市のボランティアとしてそこにいる係り の熟年女性に説明して貰うことにした。 「こんにちは〜〜」「よろしくお願いします」と向かい合って挨拶を交わし、 どこから来たのか?などという会話を済ませると、何故か沈黙。 私達と案内員、お互い顔は笑っているのだが、困ったことにその後に続ける 言葉が見つからない。 ニコニコとお愛想笑いしたまま立ちつくす若くもない女が3人。 不気味である。 その女性もなれてないのか、説明し出すタイミング をはかりかねているようであった。 が、黙って入り口近辺にこのままいるわけにはいかないことは、彼女が 一番良く知っていたらしい。 少しして意を決したように「あの〜・・」と説明を始めた。 邸宅の中は素晴らしいものであった。明治17年に建てられて以来、 壁などは塗り直したものの、他は手を入れてないそうだ。 一番驚いたのは屋敷内にあった内倉と呼ばれる土蔵。 田舎で良く見かける蔵がそのまますっぽり家の中に組み込まれてマス!と いった感じ。 扉や壁が黒や茶色の細かい粒が混じったぶつぶつした石でできてると思ったので、 「分厚い石ですね〜」と感心すると、石ではなくて実はコンクリートだそうだ。 「みがき出し」という技術でコンクリートを石っぽく見せてるらしい。 何のために・・?コンクリートのままじゃダメなのか? とも思ったが、その”わざわざさ”に当時の職人さんの技術の高さを 見る想いである。 実はそこ、そんな技術が満載の館であった。 部屋の鴨居部分には当時としては珍しく蝶やコウモリのくり抜きが施されていた り、張りの部分が継ぎ目なしの高級杉一本丸々であったり。 湯殿では、天井の一部が木の皮を編んだカゴの表面のような感じになって、 そこから湯気が外に出るように工夫されていた。 まわるほど、説明されるほど、「ほぉ〜〜」と呟く回数が多くり、 説明してくれる案内員さんも、私達のそんな様子を見て、いったいどうした?と 思うほどテンションが高まり、声が大きくなる。 そしてついに、庭の桐の木に説明が及んだ時、それは頂点に達したのであった。 「あの木を見てください。ホラホラそこです、そこっ!!ついこの前まで、 赤い実が!それはもう綺麗な、綺麗なほどうわぁ〜〜〜〜〜〜っとびっしっり なってたんですよ!いや、あれは桐の木の一種なんですが、それはもう綺麗に、 綺麗に!うわぁ〜〜〜っと、ええ、ええ、本当に綺麗でした赤い実がうわぁ〜〜〜 っと・・・・・・・」 力強い。赤い実がよっぽど気に入っていたようである。 彼女の綺麗という言葉を窓の外に向かって繰り返しながら、手と両足をやや広げ、 腰を落とし、少し前かがみになった姿勢は、まさに相撲の”がぶり寄り”。 きっと彼女のこの館を愛して止まない気持ちが彼女を「ごゅつあんです」状態に させてしまったのであろう。 そのあと、当主昭武が趣味としていた明治の人々を撮った写真を観て、 そのごつめな骨格がうちの旦那とそっくりである、ということを発見し、 そして庭で紅梅の美しさに見とれた。 古き日本の素晴らしい職人技術、趣のある建物、目を奪われた紅梅の可憐さ、 そして、その邸宅をこよなく愛す案内員の女性の”がぶり寄り”。 すべてにおいて満足できた旅であった。 おしまい。 ...
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