あまおと、あまあし
2006年10月02日(月)
夜のようなものの中で
つまづく
草むらのなかでは、虫が鳴いている
四方から、ありとあらゆる方角から
音もなく打ち寄せてくるもの
眼にも見えぬものに
立ち向かうすべなどない
礫を探りひづめが厚くなるように
私のたてがみは伸び、
とどめることができない
このようにして
始まってしまうのだ、と、また虫が鳴く
あらがうことなど、できるはずもなく
過去
一覧
未来
My追加
著者 :
和禾
Home :
雨渡宮
図案 :
maybe