あまおと、あまあし
あまおと、あまあし
 2005年05月18日(水)

あめが降ると
ぬくもっていく
ような気がするのは
あなたの手のひらが
どこかで開かれている
ことを
知っているから

だと、思う

  わたしの 雨は
  あなたの頬には
  届かない
  けれども

緑色の雨蛙の
柔らかな皮膚を
捕らえて
ひとつ
鳴き声が染みて

だから
 夏に届くだけの熱を 
  少しずつ集めて
  ぬくもるような
   気が
    するから
    へいき、多分



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 著者 : 和禾  Home : 雨渡宮  図案 : maybe