七竃雑記帳
桂木 炯
避暑地にて
駅置きのフライヤーを見て
突如避暑地へ
快速でびゅーっと
朝9時50分JR山崎駅到着
私が行くのは「
アサヒビール大山崎美術館
」
睡蓮2005という企画展をやっているので
ハス好きの私は是非行ってみるべしとやって来てみた
(ちなみに逆方向へ行くと
サントリー山崎の貯蔵庫がある、じつにややこしい)
駅で、美術館の前売り券を売っていたので
購入がてら「徒歩10分なら歩いていきたいんですけどー」というと
「坂ですよ・・うふふ」と笑われた、思わせぶりに
一応送迎バスはあるけれども
途中までのようだし・・やはり若者なので徒歩で行くことにする
踏み切りを渡ると
ものすごい坂出現・・・
私は今日もバッファロー・・(辛い)
ものすごい緑、ものすごい山道
ぜったい自転車で上り下りできない坂を
えいこら登る(地元のひとの話はちゃんと聞こう)
トンネル出現
すでにここから敷地内
庭園とは言うものの
ものすごい山道を登り到着
すごく山荘
もともとは、多賀さんという実業家のひとが
建てたそうで、色々あって手放し
巡り巡ってバブル最後くらいに
持ってた不動産屋が
「ばーんとマンション建てるぞぃ!」と
言ったら、近隣猛反対。
結局アサヒビール社長さんが
「じゃぁ土地ごと買ってやるぜ!」
と男前なことを
そのお陰で素敵な美術館になったらしい
邸内はこぢんまりとしていて
ものすごく前時代的で、多賀さんが
心血をそそいで集めた蘭が
そこかしこにあり
非常に居心地はよろしいが、暑い
邸を突き抜けると池と温室に出る
表から見るとこんな感じだが
いまいち大量に
睡蓮は咲いていない
しばし、葉っぱばっかりの
池を眺める
水っぺりに立っているのに
風はなまあたたかく、非常に暑い
「避暑地ってこんなものなのか?」
という疑問を持ちつつ移動
新館は、いきなり近代建築
コンクリート打ちっぱなし
こっから写真撮影不可
ここに飾られているのは
クロード・モネの睡蓮
3枚ばかり飾ってある
結局何枚描いたんだろうこの人?
とか思いつつぼんやり鑑賞
いきなりメイン終了
ドコドコと階段を上がって2階へ
ステンドグラスがきれい
カフェテラスからお茶も飲まずに
写真だけ撮る、緑しか見えない
すごい眺望、どうやら
ここは天王山の中腹らしい
どうりで・・坂・・
あとは小部屋に入ると
普通にシャワールームが・・
洗面台も、すごいかわいい
でも、横溝正史っぽい
そうこうしているうちに
11時、でかいオルゴールの演奏時間
(一日に4・5回演奏)
逆光で写真撮れず(真っ黒になる)
大きな丸い金属板に、穴が開いたのが
グルグルまわって音が出る
まわるたびに「ぱわんぱわん」いう音が混じる
思ったより曲がおどろどろしくて
ちょっと嫌になりながら
階段を下りると
そこいらにある時計が一斉に鳴りだし
更に微妙な気持ちに
(さり気なく恐い)
することもなくなったので
てきとうにお土産を買い
庭園をまわってかえることに
変わった入り口から降りる
しかし、暑い
樹が多いばっかりに
ありとあらゆる蝉の声が四方から
よけい暑い・・とか呟いて降りる
裏にも蓮池が
この辺でデジカメが
暑さのためか不調に
蓮の間をものすごく
泳ぎにくそうに
コイが泳ぎ
蓮の葉の上には
保護色の蛙が何匹も
浅瀬には
「もう2・3日で上陸やねん」
と、両手両足が揃い
顔がすっかり蛙な
おたまじゃくしが“わっさわさ”
・・・ちょっと欲しいなと思ったけど
人影が見えると「ぼひゅー」と
泥煙をあげて消えていく
さすが蛙の脚力、捕獲は断念(あたりまえ)
そんなこんなで登ってきた坂を下る時になって
相当な傾斜だということに改めて気づく
つまずいたら本気で危ないなとおもいつつ
慎重におりる
駅についたらまだ12時・・
しょうがなく電車にのったら
それは姫路行き、ぼーっとしてたら
あっという間に大阪・・切ないのでそのまま乗ってみる
道中
姫路まで行っても何の用事もないなとか
明石にいってもなぁ・・と逡巡する
結局ハンパに三ノ宮で下車
しょうがないので
うだうだ移動して中華街
狭い暑い
ぐるっと見渡すと
なぜか店先に
ヤシの実にストローが刺さったものやら
冷やしマンゴーやら冷やしパイナップルが
・・・・中華街なのに?
有名な豚まん屋さんは長期休暇
向かいの姉妹店は営業していたので
買ってかえることに
でも
蒸したて
リュックに入れたら
背中が熱い熱い
帰っても冷めてなかった
すごい(案外近いのか?)
味は本店と良く似ていて
申し訳程度に松茸が入っていた・・
結構なお値段なのに・・微妙
それが昼兼晩ご飯でした
とりあえず
アサヒビールで買った
これも並べてみた
アルコール4%もある
ビールとブランデーがじゅわじゅわ浸透したケーキ
母はひと欠けで酔っぱらいかけていた
私も食べたらものすごいビールらしき味
でも、ブランデーとちゃんぽん
空きっ腹だと私でもつらいシロモノ
こうして、三都物語無事終了
その日京都は大阪よりも暑かったらしいと
あとで判明
ぜんぜん避暑じゃない。
2005年07月28日(木)
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