七竃雑記帳
桂木 炯



 MONSTER






タイトルを書いてとっさに
ピンクレディーを想像した私はどうなのか?

(ダメだろう)







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[monster]

1.(想像上の)怪物, 化け物
2. 怪奇な形の[巨大な]もの[動物, 植物], 奇形体

語源
ラテン語「不幸を警告するもの」の意 (monēre 「警告する」から)






・・・・・それで
幽霊はghost

妖怪はa goblin




いやいや、「ゴブリン」は固有名詞だろう?
確か小鬼かなんかの名称だったはず





あ、もう一個あった
「妖怪」=a monstrous being





怪物のようなもの・・・・・ってアンタ






確かに英語というのは限られた単語を
組み合わせて新語を造らなきゃならないんで
日本語のように
毎年のように新しい言葉を創るのは難しいんだとは思う
思うけどなぁ・・・・・




いや
別にそんな妖怪談義はいいんだ








今回のmetabolism#03の中に
「MONSTER」という曲があるのですが
聞いたときから



「モンスター・・・怪物?いや
そんな洋物っぽくないよねこのイメージ?」

って思ってて
歌詞を見てると
「止められない驚異」

「MONSTER」
に置き換えているというのもあるんだけど
どうもね全体のイメージが私には





件(くだん)




なんだよねぇ
でも
モンスターの語源にも「不幸を警告するもの」
ってあるのには驚いた



この件(くだん)

小松左京氏の小説「くだんのはは」にも出てくる妖怪で
この小説の設定が氏の小説には珍しく
土地が限定されていた上に、小説のモチーフとなった
土地に同じような伝承があるため
一時
「くだん狩り」として目撃情報を集めるなど
妙な盛り上がりをみせた怪異譚


姿は
頭が牛
首から下は人間で
大きな災厄の前に前触れとして産まれて
予言をすると死んでしまう
又は災厄が終わると死んでしまう
と言われている
他にも「その家は昔〜」という尾鰭がつくことも多い







まぁ
モンスターには
「極悪非道な物, 悪党」「巨大なもの」
っていう意味もあるんで
上手い言い回しでもあるわけなんだけど
どうにも
くだんのイメージが離れないなぁ・・と
知ってるわけ無いと思うんだけどねTAKAさん(笑)




うん、でもね
「くだんのはは」って話は怖いんだよ
っていうかコレが入ってる短編集は
全部怖いんだけどね
文章読んで、怖くて泣きそうっていうの
今のところ、この本が最高だったと思う・・・







モンスターといえば
舞台には魔物がいるとよく言うんだけど
多分裏からでも本式の舞台を見たり
上がったりした人はわかると思うけど



本気で異空間です



確かに非日常を楽しむ(楽しませる)装置なんだから
当たり前かも知れないけど
あれは慣れてる人でも
時には空気に飲まれると思う
本当に舞台というのは怖い場所です









化け物よりも生きた人の方が怖いんだけどね
自分ではどうにもならないものに
流されたり、飲み込まれたりする現象を
どんな時代の人も





化け物





と呼んだということです
それだけ人間って変わってないってことだね





















結局なんの話だっけ?






あぁ件の話。






・・・・・・・お後がよろしいようで(よろしくねぇよ/笑)
微妙なサゲで申し訳ない


2003年03月24日(月)
自己紹介 目録 手紙



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