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精神世界という言葉への疑問と憤慨
私が読みたいと思う本が ことごとくこの 「精神世界」という本棚に収まっていることに 疑問と憤慨を禁じ得ない炯です
そもそも「精神世界」という枠組みが出来たのはごく最近で 昔はひっくるめて 「オカルト」・「超常現象」だったと記憶しているのですが 私はこの「精神世界」という枠組みが一体なんなのか未だに分かっていません
調べたら 精神世界:簡単に説明すると、心に関することのすべてのジャンル。 宗教、超能力、ニューエイジ、幽霊、覚醒、悟り、チャネリング、気功 武道(心)、リーディング(霊視)、瞑想、未知エネルギー研究、UFO宇宙人、 自然崇拝、ホリスティック医療、量子力学(ニューサイエンス)など。
・・・・・と、書いてありましたが 宇宙人は心と関係ないんじゃ無いだろうか??量子力学も 世間一般の取り方としては 精神世界=新しい新興宗教又は怪しい思想 だと思います 私もそう思います
まず「癒し」という言葉からして間違った流行かたで
癒す:「病気・苦痛などをなおす」意の雅語的表現。
と、辞書にあるので まず病気であることが前提の言葉だということ だったら癒されるべき人は全員病気で 巷に「癒し」という言葉が蔓延するということは 日本国民ほとんどが病んでいるということなのでしょうか? 少なくとも、水の抵抗を無くすために進化した 丸顔の生物を見て間抜け面だと思っても 癒されるとは思わないんだけれども・・・ まぁ「和む」・「ほっとする」の置き換えになっているだけなのでしょうが そうすると本当の意味での「癒し」までもが 軽い意味になってしまうので問題なのだと思うのです
「精神世界」に必要な言葉として真っ先に浮かぶのが 「癒し(ヒーリング)」でその次が「気づき」だと思うのですが
人間の体を内側から強めて病を治す・及び病になりにくくする という方法を書いたものも「癒しの本」として 精神世界の本棚に納められてしまうので そこで誤解が生じるわけです
昔から人間が人という生き物とつき合ってきて 一体どの薬草や、習慣がこの生き物に合うか 健康に長生き出来るか?そしてその知恵をどう後に産まれた人に伝えたか そして人として産まれたのなら当然に考えてしまう 死んだ後の事とどこから来たのか?という謎 現代医学が浸透する前の思想を知識として読みたいと思うときに 「治癒法」を全て「癒し」と置き換えて 誰もが分かっている死や生の漠然とした感覚を 「気づき」という名前に括ってしまったことがそもそもの間違いな気がします
私が読みたいのは 民族学に含まれる分野の治癒法や観念であって トラウマを克服するために逃げ道として用意されたファンタジーではないんです
海外の精神世界系の文章を 無理矢理訳すと面白い文章になるのはしょうがないんでしょうけれども まず、自分が産まれた土地とは 文化が育った背景が違うと知っていなければ ファンタジーでも真理だと勘違いしてしまうでしょう その書籍群をよく見れば分かります 大抵が何かの宗教を一度踏んでいます そして 宗教で得られなかった答えを新しい世界で得ようと 良く知られた事をわざわざ気づきとして新しい発見を したかのように発表しています 自分の存在を新しい場所を作って そこになくてはならない存在は自分だと思い込もうとしているようにも見えます それは紛れもなく 自分の精神の中だけの世界 精神世界 なのだと思います そして 世の中の人が理解できない世界として認識する世界になってしまうのだと思います
宗教と信仰はまず違うものだろうし 宗教とは自分がそれを求めることの意義を教える場所であっても 答えを求める場所ではないんだと思います 信仰は迷ったときなどに拠り所とするものであって 神も仏も何もかも、全て一人一人の気持ちの中に別々の姿で存在しているものでしょう
そんなに簡単に病が癒されるわけは無いし どこか光のある場所なんて そんな分からない専門のカタカナ用語を極めた場所には無いはずなんですけどね 悟りを開くというのは 何か幻想的な風景を見ることでもなく 脳が作り出す幻想やまやかしを自分の脳が起こしていることと見抜くことだといいます 自分のそばや自分の中にある答えを見つけるのは 一番簡単で一番難しくて もがきつづけるのが生きることで 別に誰かに生かされている訳でも、許し許されなければ生きていけない訳でもない 本当に偶然死なずに生きていて、そして毎日がある それはみんな分かっていて それでもちょっとしんどいときは 流行言葉で自分をごまかしているものなんですよね
ま、信じている人がそれが必要で信じている世界なんだからいいけれども それが、出来上がった課程を考えてから 信じてみるというのも必要なのでは?という話
というか 無宗教大国日本だからある意味 受け入れられるような曖昧な仕組み達なんじゃないかなぁって 思ってしまう荒唐無稽な面白話が多いもんだからね だってほんとこの国じゃないと出来上がらない造語だもの「精神世界」 用語集はもう神道・仏教・密教・キリスト教・道教・占い用語・環境保護・・・・etc 自分の信じる世界に都合良く取り入れられる思想は 全て用語になるようです、日本的だなぁ・・・・
2003年01月14日(火)
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