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| 2002年11月29日(金) | オートバイのこと ２ |
父のスクーターが
いつしか泥よけのついたＣＢ９０になって
私は小学生で
父はもう三交代勤務をしなくなってしまいました。
それでもたまに
父のバイクの後ろに乗せられて
伯父のところに遊びに行ったりしました。
夏のことで
長髪で髭モジャのヒッピーみたいな
大きな従兄弟たちが大学から戻っていて
明るい声で笑っていて
従兄弟のひとりが
伯父のバイクにまたがって下駄を履いたまま
東京に戻ったらしいなんて
騒いでいて
帰り道、父と私の二人連れに
対向車線を走っていた大きなバイクの若者が
ピースサインを送ってきて
ノリノリで走り去っていきました。
父はビービークラクションを鳴らして応えていて
アレは何かという問いに
バイク野郎は知らない同士でも
こうやって挨拶するんだよ
って教えてくれました。
なんだか大学生たちが物騒な時代で
大きな従兄弟たちの風貌や
カミナリ族とかいわれた
イージーライダーのようなお兄さんたちに
ぽよよ〜んと
憧れてしまったのでありました。
