今日もガサゴソ
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中学のとき、何故か 「性教育」に力が入っていました。 男女一緒の教室で、担当は担任でした。
一年生のときは「男女のカラダの仕組み」を簡単におさらい。 二年生の時は「第二次性徴について」多少踏み込んで、 三年生になって「恋愛と結婚」について考察していく というプログラムでした。
30年近くも前の取り組みであったと思えば とても革新的であったとは思いますが どこまで教育的効果があったかは不明です。
でも、三年生の時のアンケートは 私にとって非常に重いものになりました。
何故かというと 事前アンケートの結果を その授業の時に、担任が大変感動したといって読み上げたのです。 ふたり分。
ひとりは私のもの もうひとりは彼のものでした。 (無記名だったけれど、わかるじゃん、そんなの) テーマは「結婚について思うこと」でした。
僕は将来、大学を出て エンジニアになりたいと思います。 それから好きな人と結婚して 平凡な家庭を持てたらいいな。 小さな家を建てて 子供はひとり、できれば女の子。 男としてスケールが小さいような気がするので 恥ずかしいけれど、あたたかい家庭を築きたいと考えています。 僕の両親のように。♂
この世の中は複雑で、純粋な気持ちでいるのは難しそうなので、 結婚するなら原始時代がいいなと思います。 洞穴のような住まいで 愛だ恋だなんて云わないで これと決めた男と寄り添って 寒かったら抱き合って火を見つめていたい。 うじゃうじゃ子供を産んで動物のように 名も残さず土に還りたい。 そういう結婚がしたい。♀
このふたつのナニに担任が感動したと騒いでいるのか いまだにわからないけれどね。 とにかく 結婚に関しては 彼とまるで違うことを考えていることだけはわかったよね。
ずっと後になって それこそ10年もたってから 兄弟みたいに仲良しだった男の子が このアンケートの回答に関して
オメーは聖書だの神話だのばっか読んでっから すんげー心配だった 教祖様になっちまうかとハラハラしてさ アイツも頭良すぎてヤバイ感じするし HとかS、覚えてっか? あいつらと毎年正月に会っても呑むんだけど あいつらもオメーのこと心配していて 「ガキうじゃうじゃ産んだか」なんて聞くんだぜ 聞いてるHのほうが5人の子持ちで 笑っちまうけどな
とかとか
同級生の皆さん、ご心配かけましたが ふくろうボタンは 38でやっと珠のような男の子に恵まれました うじゃうじゃは困難でありましたが ま、質素にやっております。 普通のおばさんになりました。 安心して下さい。
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