くるくるくろりくくろにくる
いんでっくすふるいのあたらしいの


2006年10月14日(土) 午前6時

明けていく夜を背中に感じ、薄いバーボンソーダを啜る。
ここいらじゃ、あのバーほど俺の口に合ったバーボンソーダを作ってくれるバーテンは存在しないんだなと思う気持を舌の上で転がしながら忌々しく飲み込む。
あまりにも白けた店内に気分は昂揚するわけも無く、酔いよりも疲労感が身体を駆け巡る。

『まったくなんて夜だったんだ…』

などと、なんちゃって探偵小説みたいだが、まぁ、久しぶりに朝まで飲み続けたって話ですわ。

病み上がりに…(病み上がりだからか?)

しかし、そんな夜(朝?)だからこそ、思っても見なかった己の意志に気が付いたりする。
自分の中に10年近く転がっていた『正論』を始めて口にしてみたりする。

結局のところ、どんなに頭の中で理論を構築し、画面に向かって文字を羅列しようとも、掃き溜めみたいな酒場で煙草咥えて酒を呷っている瞬間に気付く真理ってのがあるってことだな。



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