2002年08月29日(木) >> 猫になりたい。
M嬢とのビーチ帰り
イツモのように野良猫をナンパして、ゴハンをあげていた時の会話。
めぐが不意に
「野良猫ってさぁ、生きてく術を知ってるよねぇ。」
と切り出してみた。
「〜?」
「かわいく甘えて、上手にねだって。ホントに“ワカってる”よねぇ。」
「つい構っちゃうしな」
「・・・めぐもガンバろ〜っと!(握りコブシ。)」
「あはははは!!」
ずっと猫になりたかった。きっと今でもそう思ってる。
だけどあたしには野良猫みたいな強さがないから
孤独にも耐えられる強靭なココロと淋しささえも打ち消せるキモチが足りないから
いつでも最終的な“あたし”を護りすぎて、先になんて踏み出せない。
普段はちゃんと判っているのに、きっと上手に使えてる時だってあるハズなのに
本当に必要な時にはいつでも、耳がウシロ向きになってしまうんだ。
そんな余所見をしてしまった耳では、違う方向カラの音しか上手に捕らえられなくて
時に
本当に大切にしていたいものにさえ、後足で砂をかけてしまう。
あたたかい場所をさがし出すのは、決して不得意なんかじゃないハズなのに。
猫になりたい。
おだやかに、しなやかに、したたかに。
しあわせもぬくもりも護られる安堵感さえためらわない
かわいいかわいい、猫になりたい。
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