朝出勤すると 副主任から 夕べ Yさんがトイレに座り損ねて しりもちをついたと報告があり 大事をとって後頭部の写真を 撮ってもらう話になっていました Yさん本人は「行かんよ」と怒っていましたが みんなのお世話になっているのだから みんなのためにも念には念を入れて 診てもらいましょう と説得です 1人暮らしをしていたら 気がついてもらうことすらないわけです 幸せといっては幸せですが 過保護ともいえるかもしれないですね
MRIのある近くの病院に行き 待つこと1時間 診察の為に 首のレントゲンとMRIを撮ること1時間 結果を持って診察を待つこと1時間 トイレが自立していることを ありがたく思います 小さなペットボトルに とろみの少しついたジュースを入れて 持って出たので 何とかそれで凌げました 結果は首は老人性骨変形は今回と関係なく 脳の中心の動脈瘤も特に影響もなく 内出血もないとのことでした 「1ヵ月くらい様子を見て 何かおかしいようなら すぐにきてくださいね」 『・・・・あ・・・・おかしいって 例えば・・・』 「あぁ 足がふらつくとか めまいがするとかね」 『あぁ!はい わかりました』 ・・・しかし おかしいといったら 脳の病気だから Yさんすべておかしいわけで・・・ そんなことを考えて 1人でへへっと笑ってしまいました
大事にいたらなくてよかったです 施設に帰れば 心配するヘルパーと 温かいミキサー食が待っています 帰りのタクシーの運転手さんが 「幸せだねぇ あったかい家と 世話をしてくれる人と 飯があんだもんねぇ 家族が働きに出ちゃって カップラーメンあたがわれてる年寄りだって 少なくないのよ?」 と 何を思ったのか 突然そんなことを言い出して Yさんにとっては 豊かな生活より そばにいてくれる家族が欲しくて仕方ないことは 言いませんでしたけどね 年を重ねるにつれ 幸せに感じることって 変わっていくものですよね
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