三楽の仕事日記
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2015年10月03日(土) |
呉市教育委員会主催「立志塾」で講演と口演 |
呉コンフォートホテルでの朝。このホテルの朝食は無料。おにぎり、ソーセージ、卵、コーヒーで満足。
再度、プレゼン確認。出発時刻までテレビを見たり、原稿を書いたり、のんびりと。
8時45分にお迎えをいただき、車で会場まで。あっという間。教育長さんらが温かく迎えていただき、皆さんとしばし懇談。今回の講演は、もともと教育長さんが、日本教育新聞の「管理職を楽しむ」コーナーに掲載された僕に興味をもっていただいたことが始まり(下の「管理職を楽しむ記事」参照)。昨年度に声をかけていただいたが、日程が合わずお断り。今年度も再び声をかけていただき、本日に至ったというわけ。「2年越しの願いが叶いました」という言葉はとても光栄だが、プレッシャーは半端ではない(笑)。聞くところによると、会場には200名ほどお集まりとのこと。土曜日午前開催なので、すべて希望参加とのこと。さらに緊張感が増す。
9時40分から11時まで講演。「玉置流・笑みがあふれる学校づくり」と題して、僕が行ってきた数々の学校改革について話す。自己紹介の折に、「私のDVDも販売されています」というと、会場から「おー」と反応。「いやあ、大学生のような反応は嬉しいですねえ。皆さん、お若い」で、どっと笑いがあって、あとはいつもの通り(笑)。しっかり聞き、しっかり笑っていただき、一級の聴衆の皆さんに助けられ、気持ちよく話すことができた。
10分間で着替え。舞台には特製の高座をこしらえてもらい、準備完了。11時10分から25分までの15分間の高座。出の時は盛大な拍手。座るまではパラパラとした感じ。さっそく「まとまりのない拍手をありがとうございます」でどっと受ける。「これはつかみというのです」と笑い解説から始めて、小噺の笑いも200名の皆さんなので、大きな笑い。落語は「親の顔」。プロになったのかしらと思うほどの笑い。お客様に大感謝。
すぐに呉駅に送ってもらい、広島、名古屋、勝川へ。車で自宅へ戻る。4時間余の旅。計画では、新幹線の中で1本の原稿を仕上げるつもりだったが、とてもとても。ぐっすり眠って体力回復を図る。
※ 管理職を楽しむ記事 日本教育新聞2014年5月19日<1 面>
笑いで学校を明るく元気に
「本日は私の独演会にお越しいただき、ありがとうございます。おかげさまで、空席以外は全て満席となっております」。軽妙な語り出しでPTA役員の笑いを誘うのは、「落語家」の愛狂亭三楽。敬老会などの高座でも、「今笑いが起きているのは、皆さんの頭が柔らかく、知的レベルが高いという証拠です。そこの笑っていないおじさん! 大丈夫ですか!」「こんなに集中力のない会場は初めてです。学校だったら怒られていますよ!」などと振り、笑いの渦を巻き起こす。 愛狂亭三楽の本名は玉置崇(57)。愛知県小牧市立小牧中学校の校長だ。芸名は愛知教育大学の落研時代から使い続けている。 教育実習生の時代には、落研と知った担任から「毎日、面白い話をしなさい」と命じられ、周囲の実習生が必死で指導案と向き合う中、一人、小噺(こばなし)や手品の練習に明け暮れた。教員採用試験では面接官から促され、特技の落語を一席披露。採用後も落研時代からの教員仲間と、10年にわたり「先生たちの落語会」を開いていた。 荒れた中学校に赴任した際は、学ぼうとしない生徒をユーモアで引き付け、生徒の反応を一つ一つ紡ぎながら授業を展開。生徒との距離が日に日に縮まるのを実感し、「教育現場にも笑いが必要」と、落語と授業の腕を磨き続けた。 現在の小牧中ではPTA役員や保護者らを前に、月に1度の割合で、講話に小噺を巧みに織り込み、経営の重点や学校制度の仕組み、最新の教育課題を笑いに乗せて解説する。
教師にも必要な基礎・基本 玉置はまた、プロの落語を市民が気軽に楽しめるようにしたいと、「小牧落語を聴く会」などで世話人をしている。平成元年から活動を始め、他地域での「聴く会」と合わせると、年8回、企画・運営などに携わる。 「聴く会」では多数の落語家と交流し、教えを仰いできた。関わりが深い一人は、桂米朝の弟子、桂千朝。会が発足する前のことだが、千朝については、米朝の前座を務めたときのことが忘れられないという。千朝の高座は、ちょっとしたしぐさや息遣いに至るまで「徹頭徹尾、米朝そのもの」(玉置)。観客がどよめくほどであった。米朝の教えは、「息継ぎまで真似(まね)よ」だった。 今年4月19日の「聴く会」で、玉置は千朝と対談し、前座のことを話題にした。千朝は、さんざん真似をして、息継ぎまで同じになったとき、米朝から「いい加減、真似るのをやめよ」と言われた。これでようやく、自分らしく演じられると喜んだが、「らしさ」が少しでも顔をのぞかせると全くウケない。師匠からの脱皮に、心底苦しみ、乗り越えないと一人前になれないと悟らされたという。玉置はそれを聞き、「教師も同じ。徹底的に基礎・基本をたたき込み、芯をしっかりさせないと伸びない」と答えた。千朝はさらに桂枝雀の言葉として、「お客さんも息をしている。息を合わせないといけない」と語った。 玉置は自身の高座の経験や、落語家との関わりの中で、「学べたことは計り知れない」という。それを校長として最も生かしているのは、授業を通して教員を指導する場面だ。週3回は、各教員の授業を見るようにしている。ビデオやカメラで要所を記録し、映像などの事実を基に改善策を示す。 「落語家はウケなければ、次の寄席は空席だらけ。教師は良い授業ができなくても、次の日も満席ばかり。やり過ごしたり、流したりしても、給料は変わらない。分野は違えど、落語家と教師は、言葉で勝負するプロであることに変わりはない。プロとして、より良い授業づくりにこだわり続けたい」。これは、玉置の信念だ。落語家と教師の違いを尋ねると、「本物に触れてきた絶対量」と返ってきた。そして、「落語家は下積み時代から師匠の芸に触れ続け、一定の力を身に付けてから高座に臨む。教師が触れたのはかつての恩師の授業くらいで、4月にいきなり本番を迎える。良い授業をたくさん見て、良い芸を取り入れる修行の場が必要だ」と続けた。玉置はこうした考えから、長期にわたって培ってきた全国の授業名人の人脈を生かし、学校内外で本物に触れさせるようにしてきた。
8月「教育と笑いの会」発足 今年8月16日、教育と笑いの世界をつなごうと、新たに「教育と笑いの会」を発足させる。玉置が師と仰ぐ、授業名人の野口芳宏のこんな一言がきっかけだった。 「最近の教育界は、元気がない。何かおじけづいているようだ。笑いは困難な時代を生き抜く糧になる。場を設けようじゃないか」 第1回目の開催地は名古屋市。当日は教育と笑いをテーマにした講演、シンポジウムに加え、愛狂亭三楽が教育落語を披露する。参加者に笑いを届けながら、教育現場での笑いの効用や、話術を磨く大切さも発信する。「学校って楽しい! いろいろあるけど明日も頑張ろう! と元気にしたい。だって、教師も教育管理職も、本当に面白い職業だから」(敬称略)
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