三楽の仕事日記
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2012年03月03日(土) |
日本スクールビジネス研究会シンポジウムへ |
今日は名城大学で開催された「第6回日本スクールビジネス研究会シンポジウム」へ。この会は地区の事務職員さんからいただいた情報で知る。
研究会会長は木岡一明氏(名城大学大学院)、副会長は藤原文雄氏(国立教育政策研究所)。今回のテーマは「これからの教育・学校の実現を目指して!地域とともにある学校の展望」。
午後からの参加。プログラムは次の通り。 基調講演「日本の教育の現状とこれからの教育の方向性」(鈴木寛氏・参議院議員、前文部科学副大臣) 鼎談 「これからの教育・学校の在り方と必要となる人材」(鈴木寛・木岡一明・日渡円氏(兵庫教育大学大学院)
全国各地から学校事務職員さんらが参加の模様。受付係に顔見知りの事務職員も。何人かの方に声をかけてもらう。品川のフォーラムに参加された方もあって、感想をお聞きする。これだけでも来てよかったと思えた研究会。
基調提案、鼎談とも、なるほど!と思える主張がたくさんあって、PCメモはA4で10ページ分に。
<鈴木寛・講演> スクールマネジメントはコミュニケーション能力。多言語を駆使できないといけない。 教員という人種はどこがツボか。保護者という人種はどこがツボか。地域、学生にはどこがツボか。 これを知っていないといけない。 学校のやっていることを翻訳にして、学校のために動いてもらえるようにしなければいけない。 <木岡一明・鼎談> 私が関わっている学校の学校評価はアンケートではなくなってきている。 子どものノートが変わった、指導案の質が上がったとか、研究協議での議事録が材料となっている。 これが大きな変化だ。 バラバラになっているのをまとめましょう。証拠品を集めてきて協議しましょう、という考え。 本当にこうしたい、だからこうしたいという思いを引き出すためには、学校評価は必要で役立つ。
言葉を使っているけど、一人一人が使っている言葉が違っているのですよ。 それぞれ使っている言葉の再定義をしなおさないといけない。 いくらコミュニケーションが増えても、だめだ。 例えば「総合的な学習の時間」といっても地域の人は分からない。 自分が使っている言葉がずれているな、という分かるセンスが必要。
<鈴木寛・鼎談> 永田町も凄く割れている。日本株式会社の感覚。 富国強兵のための企業戦士をつくらなければいけないと思っている人たちが今でもいる。 「生きる力」は言葉で浮いている。 釜石の教育・避難の三原則「マニュアルをあてにしない。最善をつくす。率先して動け」は、言葉が浮いていない。これだと思った。 これまでは「マニュアルどおりにすること。ミスをしない=つまりミスを責めるから何もしないこと。指示を待つこと」。これではいけない。
学校のことをもっとよく知らせる必要がある、という主張が何度かされて、拙著「学校がよくわかる本」の価値づけをしてもらったように勝手に解釈。ということで、特に良い研究会でした(笑)。
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