三楽の仕事日記
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2011年01月10日(月) ニッポンには対話がない

 「ニッポンには対話がない」(北川達夫・平田オリザ、三省堂)を読む。元日の朝日新聞記事『先生 答えって大事なの?脱「教え込み」白熱対話」を取り上げたブログを読んでいて、この本がお薦め、とあったからだ。

 なるほど、メモしておきたい言葉がいっぱい。

 「だめだからだめなんだ」と思う人間を育ててはいけない。もっとも恐ろしいのは、思考を停止させる教育。

 自分の経験の絶対化からは、何も生まれない。経験のある人と、経験のない人とが対話することによって、新しい発想は萌芽する。

 はじめから「自由に発言しなさい、自由に書きなさい」と言うことは、ルールも道具の使い方も教えずにスポーツさせるのと同じ。

 型の形式にこだわって、だれも使わないような不自然な言い回しをさせるような教育は、ことばの教育とは言えない。

 表現しても伝わらないことがある。そのつらさや理不尽さを経験しないで育つことの危うさ。


 平田さんが示した「対話劇の授業例」とオーバーラップしたのは、小牧市のジュニア演劇クラブでの手法。子どもたちが台本そのものを作っていく過程を通して、それぞれの個性的な表現をさせている。劇づくりを初めて見た時に、台本づくりから始めたのでは、発表会までに劇が完成しないのでは?と心配になったが、それぞれの考えを生かした台本ができあがっていれば、役作りは短時間にできる。ある学級のワンシーンから、それぞれが思い浮かんだセリフを発表させる。人はいろいろなことを思うものだとごく自然に理解し合っていく。あの時の様子を思い出した。


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