三楽の仕事日記
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2010年12月07日(火) |
愛教大附属名古屋中数学科「授業の祭典」 |
終日、愛知教育大学附属名古屋中学校へ。数学科教師5人による授業を見て助言をするという立場で参加。愛知教育大学の飯島康之先生をはじめ、他の学校教師や学生さんも参加。
初の試みは僕が常にマイクをつけていて、そのつぶやきを映像と同時に記録しておこうというもの。朝、校長室で決まった新企画。授業研究に役立つものなのかどうかは分からないが、例によって、やってみなけりゃ分からない主義で引き受けた。
5本の授業とも、附中生らしさが遺憾なく発揮されていて、僕が子どもと格闘していたかつての6年間を思い出した。正直、安心することができた。というのは、ここ数年の研究発表会で見た附中生はおとなしく、控え目で、上品すぎて、いつからこんなに物わかりがよくなってしまったの、ということを感じてきたからだ。
今日の授業では、研究テーマのキーワードである「かかわり」あう場面、それも教師が介在することなく、子ども自らがかかわっていく場面が随所に見られた。
「なぜ、そういえるの?」「最後の”なってしまう”はおかしい」「問題にはこう書いてあるのに」「この数字には意味があるから省けない」「それって、二等辺三角形であることを大前提にしているのじゃないの」など、鋭い突っ込みが次から次へあって、みんなで学ぶことを楽しんでいる姿をいっぱい見ることができた。「○チャンが賛成してくれるなら、もう大丈夫」という発言が出る教室!日頃の学び合いの積み重ねがあってこそだと思った。
授業後、2時間30分にわたる研究協議。まずは僕の授業所感から。後輩であることもあって、飾らない言葉で授業中にメモしたことをそのままストレートに見せ、コメントを加えた。なぜこのようなことをメモしたのか、すでに記憶をなくしていることもあって、冷や汗をかくことも多々あったが、やっぱり授業について語ることは楽しい。
自分のコメントを総じてみると、授業の受けの部分がほとんど。子どもの発言、動き、つぶやきをどう受けて数学の舞台にのせていくか、集団の学びに生かしていくか、さらにどう鍛えていくのか、これに尽きたと言ってもいい。教材解釈や授業づくりの基礎・基本がクリアされているからこそ、受けが気になったと言ってもいい。
この秋の発表会では「看板に偽りありと言われるよ」と苦言を残してきたが、今日のような授業なら、「さすが附属」という声も聞こえてくることは間違いない。逆にどうして一番の舞台で、こうした附中生の学びの姿を見せてもらえないのか、ここは今後十分に考えてほしいところだが、もう老兵がこうして話すことはよそう、そんな気持ちにもさせてもらった1日だった。
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