三楽の仕事日記
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2009年06月13日(土) |
平成21年度第2回教師力アップセミナー |
今日は久々に教師力アップセミナーに参加。講師は3月まで文部科学省・教科調査官であった菅正隆先生(現職は大阪樟蔭女子大学教授)。
講演前の応接室では、気さくなお人柄の菅先生なので、「先生、小学校外国語活動導入に際して、強い反対論があって、さぞかし大変だったことと思います。ぜひそのあたりの苦悩もお話しくださいよ」とお願い。
「3月31日には、『鎧がやっととれた』という気持ちになりました。今日はこれまで言えなかったことも言えそうです」という冒頭の言葉通り、本音で語っていただいた2時間の講演。
小学校の先生に英語を教えてくださいとは、一度も言ったことはない。
先生の役割は、子どもたちの前で英語を学ぶモデルを示すことだ。
「楽しく」といってもゲームばかりやっていてはダメ。これからはinterestingでないといけない。何かしら気づきがなければいけない。
英語ノートは教科書ではないが、学習指導要領を具現化したもの。だから、これから出てくる中学校の英語教科書は、必ず英語ノートを意識して作成されるはず。
小学校の外国語活動の成果は、中学1年生の最初の英語授業で分かる。「君、前に出てきて、みんなに自分の夢を英語で話してごらん」と指示をした時に、恥ずかしがらず、みんなの前で出てきて、自分の考えをとにかく伝えようとする意欲がある子どもに育っているかどうかだ。どんなに間違った英語でもいい。気持ちが大切なのだ。 実は小学校の先生より、中学校の英語の先生の方が大変なのだ。中学校英語が変わらなくてはいけない。中学校で一番多くの時間が確保されたのは英語なのだということをしっかり理解してほしい。
移行措置期間の2年は、教師の指導力向上のための期間と考えている。
フレーズだけ記したので、誤解を招くと申し訳ないが、上記のような刺激的な表現を取り混ぜながら、なぜ小学校に外国語活動を導入したのか、そこで何を求めているのか、教師の役割などを実に分かり易く、熱く語っていただいた。
講演は、まさに小学校外国語活動の目標「外国語を通じて、言語や文化について体験的に理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら、コミュニケーション能力の素地を養う」についての詳細説明だったと言ってもよい。この目標はこれまで何度も目にしてきたが、その背景にあることをたっぷり語っていただいたことで、目標に記された一つ一つの言葉の重みがとてもよく分かった。自分の読み取り力の問題が大きいと思うが、解説書を読んでも伝わってこなかったとても大切なものを教えていただいた2時間だった。
このような気持ちと今の自分の立場から、講演後の応接室では「先生、なぜ自分の思いは伝わらないのだろうかとイライラされたことは何度もあるのではありませんか」と投げ掛け。考えてみたら実に失礼なご質問(汗)。この秋、菅先生には「小学校外国語活動プロフェッショナル派遣事業」の講師のお一人として5日間も愛知に来ていただく。改めてお願いをしてお見送り。
夕刻から16日の秋田県総合教育センターでの講演資料を作成開始。1時間30分は、実習と模擬授業で構成。やっとのことで資料送付。
2008年06月13日(金) 予定通りには・・・ 2007年06月13日(水) 多重債務問題プログラム連絡会議 2006年06月13日(火) ビデオカメラをもって授業観察 2005年06月13日(月) 次から次へ皆さんと懇談 2004年06月13日(日) ディベート選手権 2003年06月13日(金) 激動の三日間
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