三楽の仕事日記
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2008年07月15日(火) やる気は脳ではなく

 昨日から、もう9月議会への準備を開始。グループと課内で三度の検討。

 中央説明会報告資料完成。一般的な事柄は学習指導要領の解説を読めば十分に分かるので、説明会で出された質問と回答に重点をおいてまとめる。学習指導要領の深読み、裏読みといったことが少しはできるようになった感じ。

 また小学校学習指導要領(総則編)の解説を「特に」という言葉で検索してみた。109ページ中、全部で60箇所で使われていた。2ページに1箇所という割合だ。「特に」という部分だけを通し読みしても、おもしろい。余裕のある方にお勧め。

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 夜は課内主査会歓送迎会。4月から日程がなかなかとれず、今日まで延びていた懇親会。学校現場に戻られた方々の近況報告。やっぱり羨ましかった。

 ベネッセの雑誌「BERD」に掲載されていた池谷裕二さんの「やる気は脳ではなく体や環境から生まれる」を読む。刺激的な見出しが並ぶ。

 内発的に生まれる意欲などない
 ポジティブな言葉はその気にさせる
 意欲と褒めることの微妙な関係
 好き・嫌いも環境でつくられる
 復習とは問題集を解くこと
 生命のあいまいさに挑む脳科学

 特に興味深かったのは「復習とは問題集を解くこと」の項目。まったく知らないスワヒリ語の単語を学生に覚えてもらって、どれほど定着しているかを調べる実験を実施。覚えるステップは次の4パターン。
A)40単語を記憶する→テスト→単語リストを一通り覚え直す→40単語を再テスト
B)40単語を記憶する→テスト→間違えた単語だけ覚え直す→40単語を再テスト
C)40単語を記憶する→テスト→単語リストを一通り覚え直す→テストで間違えた単語だけを再テスト
D)40単語を記憶する→テスト→間違えた単語だけ覚え直す→テストで間違えた単語だけを再テスト
 どのパターンで覚えても、4,5回も繰り返すと、どの学生もほぼ満点がとれたという。
 ところが、1週間後に再度テストをやったら、A,Bのパターンで覚えた学生は80点ほど、C,Dのパターンの学生は20点ほどしかとれなかったというのだ。つまり、問題を再度全部やった方が記憶の定着率が高かったということで、特に、間違えた単語だけを覚え直しても、テストを全問やれば効果が高かったというのは特筆すべき事柄。このことから、池谷さんは情報を詰め込んだら試しに使ってみるのがどれほど重要かを、この実験はまざまざと示していると言っている。つまり「外化せよ」ということだ。


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