三楽の仕事日記
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7:10味岡→名古屋→新富士→10:00元吉原小へ。小牧市コンピュータ委員会のメンバー(神戸さん、丹羽さん)での視察。元吉原小は11月12日の公開研究会を控えての事前校内研究会。校長先生や堀田先生のご配慮があって、7つの授業参観、授業検討会、堀田先生の公開授業にむけてのコンサルティングを見聞きでき、実に幸運だった。
率直な感想を書いておこう。学校全体で情報教育に取り組むと、情報の授業ばかりか、どの教科の授業もよくなるぞ、こんな思いを持たせてもらえた1日だった。考えてみれば、授業は情報のやりとりである。常日頃から、子どもたちが発する情報を大切にして、全体の学びとなるように生かす教師の「つなぎ言葉」があれば、自ずと授業の質は高まるものである。見せていただいた授業の随所で、質の高いつなぎ言葉があって、これは情報教育にかかわってきたこの学校の成果ではないかと思った。また、自分の言葉(情報)が大切にされる授業であれば、他人の言葉(情報)も大切にする子どもが育つのも当然で、思ったことを自由に発する場面でもメリハリがついていて、きちんと他人の言葉(情報)に身を寄せる子どもが育つことを見せてもらえた。
特に、今日の中心授業と位置付けられた「コマーシャルを作ろう」という情報の授業での子どもたちには驚いた。モー娘が中央に大きく写っているエアコンの宣伝ポスターを使っての授業。そのポスターを作ったプロのこだわりに注目させ、自分のポスターをブラッシュアップしたいという気持ちを高める授業だ。「なんで、モー娘なの?と思った」「モー娘で人をひきつけておいて、エアコンに気づかせるんだよ」「服の緑色は自然の感じ、さわやかな感じを出そうとしているんだ」「モー娘なのは男をひきつけるためだよ」「キャッチコピーの「かいてきざんまい」と3枚(さんまい)がかけてある」「3列に並んでいるのは合成写真」「著作権は・・・、コピー」などといった発言がバンバン子どもから飛び出す。二人の先生がそれらの言葉を上手に受け止めて、広げるべきところは広げ、深めるべきところは深めるという情報の整理をしながら、授業は進行。発言の豊かさに、思わず自分は4年生の子どもたちを見ているんだよね、と確かめてしまうほどだった。
情報をいう視点で授業を見ていると、これまで思いつかなかった問いも生まれた。例えば、算数の授業だ。「84このキャラメルと21人で同じ数ずつ分けます。一人分は何こになるか考えよう」という問題を解く子どもたちを見ていて、「21人で84このキャラメルを・・・と順番を変えても式は同じなの」という問い。ちょっとしたことだが、問題を深く理解させる上で有効な問いではないだろうか。「84÷21という式が発表された段階で、あれっ、これまでとちょっと違うね」といった<新しい情報=既習事項との違い>を意識させ、その価値に気づかせる教師の言葉など、授業を豊かにする「つなぎ言葉」なども次から次に浮かぶ。
堀田先生のコンサルティングはさすが。今日の7つの授業の価値付けをきちんとした上で、発表会までのあと1ヶ月で何をすべきかを明確に示す40分間。先生方は元気も出るし、当日までさらに加速しようという気持ちも持たれたに違いない。
そうそう、これも書いておかねば!実は元吉原小からも小牧中に視察に来ていただいている。その時は偉そうに我々の実践を話したが、もっと早くにここに来て、こちらが学ぶべきだった(汗)。小牧中を視察いただいた教務の望月先生と送っていただいた車の中で情報交換もでき、小牧市全体でもがんばらねばと決意を新たにできた。
お昼には、12月24日開催の小牧市コンピュータ委員会の発表会打ち合わせも3人でできた。行き帰りの新幹線の中でも。密度の濃い1日。
明日は東京、CEC。台風の進路を考えると、新富士から東京にそのまま向かった方が得策だったような気もしたが、とりあえず帰宅。今夜中に東京へとも思ったが、明日、できるかぎり早く出発することを決めて、今日の視察のまとめ書き。
2003年10月08日(水) ひさびさの教頭会議
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