三楽の仕事日記
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2003年11月20日(木) |
PTA笑いの教養講座 |
朝から大雨。いつものように子どもからのリクエストで出迎えに。傘をさしていても背広はビタビタ。 昨日の西春講演で見せた自分の授業ビデオを全編みたいという依頼。興味をもっていただけてありがたい。気分もよく「教頭の授業日記」を書く。久しぶりに概論。参考までに以下に公開。
■教頭の授業観察日記■ 私の大好きな野口芳宏先生は「良い授業は攻めと受けの絶妙なバランスの上で成り立つ」と言われています。「攻め」は簡単に言えば授業計画、「受け」は実際の授業での子どもとのやりとりです。一般的には「攻め」はどの学校でも研究をしますが、「受け」は研修自体が難しいと言われています。野口先生も「受け」について本を書いてみたいが、これがなかなか書けないのだよ、と言われています。 愛知教育大学の志水先生は、野口先生の言われる「受け」を「キャッチ&レスポンス」と言われています。子どもの言葉をきっちり受け取り、切り返したり広げたりする技の取得が授業力を高める上で大切だと言われています。そして志水先生はその「キャッチ&レスポンス」の技量向上の一つに「復唱法」を提唱してみえます。また復唱法の初歩として、子どもの言ったことをきっちり教師が繰り返すことを勧めてみえます。一度、真剣に取り組んでみてください。子どもの言ったことをそのまま繰り返す。案外、難しいことなのです。各地で研修会が開かれるようになっているのもうなづけると思います。
■20日3時間目 M先生 復唱法のことをここに書いたので、今日の授業観察は、勢い、どれだけ子どもの言葉をきっちりとらえ、それをどう生かしているかということが重点となる。 社会のM先生の授業を見た。志水先生の言われる「キャッチ&レスポンス」が実にきちんとされていた。場面は自分の知っている企業をとにかくノートに書いてみるというところから始まった。野口さんのいう小刻みなノート作業である。「知っている企業について言ってごらん」という指示ではなく、一人一人を主体的にさせるためにノートに書かせる。ちょっとした違いだが、思考という点では随分違うものだ。そして○つけ法で一人一人の記述を見る。声をかける。そして、全員発表。そのおりにごくごく自然に復唱法が使われている。まるごと復唱である。単純なことだが、教師が繰り返すことで受容の気持ちが伝わるものである。学校カウンセラーのF先生は、カウンセラーの技術では「復唱法」は「反射」と言われた。カウンセラーが鏡になることが大切であると言われた。つまり、まるごと復唱である。 そして、一人一人の発表を受けて私企業と公企業の違いに授業は進む。そこでも「黒板にかかれた中で私企業ではないものをノートに書きなさい」と小刻みなノート作業が指示される。発表場面では、一人の子どもの発言をきっちり復唱し、つまり全体に広げておいて、つぶやきやノートの記述をひろって、子ども同士のやりとりを作りだして授業を展開している。おそらくM先生ご本人はこんなこと・・・と言われるだろうが、こういうちょっとした授業力が問われているのである。 (ここまで)
4時限目1年数学。テスト前のポイント確認授業。速さに関する問題が難問過ぎた。反省。
PTA笑いの教養講座。桂紅雀「佐々木裁き」、笑福亭たま「時うどん」。若々しい芸でこちらも元気が出る。聞き慣れたネタだが、双方ともオリジナルな部分がいくつかあって、十二分に楽しめた。 鼎談は大爆笑。本当に楽しかった。笑福亭と桂派の弟子修行の違いの話は宝物に触れたような話。ついつい出てくる「おもしろかったなあ」という言葉。定番行事にしてくださいというリクエストあり。うなづける話。参加された方も超満足だったと確信。自信ありのイベントとなった。
睡眠が十分とれておらず、帰宅してダウン。夜中に起きて明日の春日井での講演準備を始めたが、インターネットがつながらず、日記も書けずあきらめる。
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