全てフィクションです 【父との秘密】テープ - 2002年06月21日(金)両親の寝室を見てしまった次の日 やっぱり母は仕事に出掛けていて、父は来た。 その日も父はあたしに布団をかぶせ、犯した。 多分。 多分と言うのは、その時あたしは寝ていたから。 あたしはその日は夜更かししていて、ラジオ番組を聴いていた。 番組をテープに録音していたので、布団に入りながらうとうとしていた。 枕元にラジカセを置いたまま、録音が終わらないうちに寝てしまったらしい。 父がここにやって来たのは、その後だ。 多分いつものように布団を捲り上げて事を済ませたのだろう。 次の日、学校から帰ってきてそのテープを聴く事にした。 当時好きなアイドルが出ていたので 明日学校で皆でその番組の話をする予定だった。 テープを巻き戻して最初から聴く。 番組も終わりに差し掛かった頃、テープが途切れた。 あれ、テープ足りなかったかな?と思い、ラジカセに顔を近づけたとき テープは回ったままで、雑音に混ざって人の気配がする感じがした。 なんだろう・・・ 音量を大きくしてみる。 これは・・・ 父だ。 いつもあたしを犯すときの父の息遣いだ。 荒い息の合間に聞こえる低いうめき声。間違いない。父だ。 一体・・・何のつもりで! 腹が立つような、悔しいような、悲しいような そんな複雑な気持ちが一気に駆け巡った。 父の声だと分かった瞬間、声にならないような叫びが口から出た。 同時に涙が出た。 どうして涙が出たかは分からない。 その時の自分が、何を思って何を考えたのか、覚えていない。 ただごちゃまぜになった脳みそで、 あたしは泣きながらテープの中身を引っ張り出していた。 -
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