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夢 - 2002年10月29日(火)








人の夢なんぞ、知ったことではない。








ああしようだとか、こうしてほしいだとか、

そんなことにつきあっていたら日が暮れてしまう。








ただ、

その夢に添うかたちを僕が願うのなら話はちがうけれど。
















夢のために人は生きるのではない。

夢というのはささやかな願いの集合。

願いが夢というカタチに現れるときに、

人は生きようと思うのかもしれない。

そして、

生きていく過程で夢は生まれる。数え切れないほど。














「生きる」ということは、人によって解釈がさまざまだけども、

僕は、

気にしないでいればただ流れていくだけの「時間」、

その、通り過ぎようとしている時間に気が付いているか、



「すでに起こったこと」であり、替えることのできない「過去」や、

この先起こるかどうかわからない「将来」などではなく、



今のこの瞬間、起ころうとしていることに目を向けているかどうかが、

「生きる」というものだと思う。










ひとつひとつの夢、

それが夢であり続けることを願って生きていくのなら、

今という瞬間こそがすべてを支配するということに気づくはずだ。

すべての忌まわしい習慣を乗り越えることはできなくても、

自身の夢のために人は努力し、

生きていく、そして新たに夢を生み出していく。










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