2009年06月29日(月) |
THE GLASS CASTLE 〜10歳の誕生日〜 |
"THE GLASS CASTLE"より、 主人公の誕生日のシーン抜粋。 ※地の文は私が適当に訳して略してます。 正確ではないし、間違っている可能性もあります。
------------------------------ 10歳の誕生日に父が何が欲しい?何でもするよ、 と言うと娘は
Do you think you could maybe stop drinking?
父は黙ったまま足元を見つめていた。 彼女に顔を向けた父の目には蹴られた犬のように傷ついた様子があった。
You must be awfully ashamed of your old man.
という父の言葉に娘はNoとすばやく答えた。
It's just I think Mom would be a lot happier. Plus, we'd have the extra money.
父はささやくような声で
You don't have to explain.
と言い、庭に向かって歩き、オレンジの木の下に座った。 娘が彼の隣に座ると彼は言った。
If you don't mind, honey, I think I'd like to sit here by myself for a while. ------------------------------
アル中の父に対する娘の切なる願いもさることながら、 私の心にとまったのは、言い回しの優しさだ。
Stop drinking! と言い放たない優しさ。
そして傷ついた父の「よければ少し一人にしてもらえないだろうか」 というこれまたマイルドな表現。
決して、Leave me alone! とは言わないのです。
切ないよねぇ。
この後父は一大決心をして、ベッドに自らを縛りつけ、 アルコール断ちをします。
でも・・・
ほんと、切ないね。
■The Glass Castle の単語 hedonism 快楽[享楽]主義、享楽的生活 celibate 〔宗教的理由による〕禁欲主義の、独身の skedaddle 慌てて逃げ出す、一目散に逃げる【skidae'dl】 pilfer 〜をくすねる、盗む ※母親が"justifiable pilfering"だといって赤ん坊用の服を万引きしたという話 a buck 1ドル ※3ドルのクリスマスツリーをa buckにしてくれた broad 〈米俗・軽蔑的〉(若い)女、娘 get knocked up 妊娠する ※"Mary was a sweet Jewish broad who got herself knocked up!" もちろんMaryってのは聖母のことです tetherball テザーボール◆縄を付けたボールを使った遊び a whiner 〔長々と〕哀れな声を出す人、不平をこぼす人 concoct 企てる ※「でっちあげる」って意味は覚えていたのですが、この文脈にはフィットせず。 "I concocted revenge senarios" 転校した先でいじめにあってその仕返しを企てた、と。 その後、いじめがなくなる理由っていうのがまるで道徳の時間に見せられたビデオのようだった。
気になった文。
Hitchhiking was one option, Dad said. But it might be hard finding a car with enough room to accommodate four kids and two adults.
先日英会話のところで書いたばかりの accommodate が出てきました。それだけ。
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