CYMA’S MURMUR

2006年01月20日(金)   雑踏の居心地


今週は、社外に出てばかりだった。
移動も多く、実質的に仕事している時間が少ない割に、
体も心も疲れた。

そんな中、前の職場の近くで会議が行われた。

その街は、未だに通勤途中に通過しているのだけれど、
会社を辞めてからはほとんど歩いていない。
(飲み会で2回ほど行ったけど)

東京でイチ、ニを争う大きな街。
私はそこが好きではなかった。

なのに、実際行って見たら、なつかしさでいっぱいになった。
とても不思議な感覚。

私の3年間の欠片が散らばってる街。

せっかく来たんだから、
あそこのベーカリーで大好きなパンを買って、
それからあそこのショップを少し覗いて・・・
なんて、少しウキウキした。

でもそれ以上に、私を心地よくさせたのは、
かつては大嫌いだった人の多さだった。

会議が終わって、
それぞれが街に散らばって、
人はすぐに街に飲み込まれる。

瞬時に、匿名性を獲得できる。

一緒に会議に出てた人と、
またすれ違ったりすることもなく、
私は雑踏にまぎれて、
ひとりになれる。

この街なら、昼食時に同僚にバッティングすることだってない。

思う存分、好きに行動できる。
そんな気がした。

必要以上に臆病になっているんだと思う。

それでも、本当に、雑踏は心地よかった。




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