今週は、社外に出てばかりだった。 移動も多く、実質的に仕事している時間が少ない割に、 体も心も疲れた。
そんな中、前の職場の近くで会議が行われた。
その街は、未だに通勤途中に通過しているのだけれど、 会社を辞めてからはほとんど歩いていない。 (飲み会で2回ほど行ったけど)
東京でイチ、ニを争う大きな街。 私はそこが好きではなかった。
なのに、実際行って見たら、なつかしさでいっぱいになった。 とても不思議な感覚。
私の3年間の欠片が散らばってる街。
せっかく来たんだから、 あそこのベーカリーで大好きなパンを買って、 それからあそこのショップを少し覗いて・・・ なんて、少しウキウキした。
でもそれ以上に、私を心地よくさせたのは、 かつては大嫌いだった人の多さだった。
会議が終わって、 それぞれが街に散らばって、 人はすぐに街に飲み込まれる。
瞬時に、匿名性を獲得できる。
一緒に会議に出てた人と、 またすれ違ったりすることもなく、 私は雑踏にまぎれて、 ひとりになれる。
この街なら、昼食時に同僚にバッティングすることだってない。
思う存分、好きに行動できる。 そんな気がした。
必要以上に臆病になっているんだと思う。
それでも、本当に、雑踏は心地よかった。
|