「The Last Temptation of Christ(最後の誘惑)」と 「De Tweeling(アンナとロッテ)」を見た。
まずは、「The Last Temptation of Christ」。 私にはよくわからないな。 磔後の幻想という展開は、結構良かったけど。
水をワインに変えたり、 ラザロが生き返ったり、 はたまた神が撒いた種の話とか、 どれも幼稚園でアニメで見せられたエピソード。 私が通っていたのは、ごく普通のカトリックの幼稚園だったけれど。 その頃から、怖いもの見たさと、若干の畏怖と、 そして嘘くささを感じていたんだと思う。 そういうのって、簡単には払拭されないでしょ。
神の存在はやはり信じられないけど、 もしいるとしたら、それはあまりにも残酷。
もう少し、教えを得、 語り広げていく過程をしっかり見たかったのだけれどな。 言ってることはいい加減で傲慢で、 あれではただの勘違い野郎にしか見えない。 それは、私のキリスト観と合致してるけどね。
あぁシスターが私がこういうこと言ってるの聞いたら、何ていうかな? あの頃の私は幼いながらも枠組みの中で生きてたから、 反論を口にしたことはなかったもんな。
そして、「De Tweeling」。 こちらは、オランダ映画。 でも、半分強がドイツ語。
両親の死により、引き離された双子の物語。 姉はドイツの貧しい農家へ、 妹はオランダの裕福な家庭に引き取られ・・・ この映画でもやはりナチが暗い影を落とす。 オフィシャル・サイトはコチラ。
もし私が姉の立場だったら・・・ もしくは妹の立場だったら・・・
姉は、暴力を振るう叔父の家から逃げ、メイドをしながら暮らし、 そしてナチの親衛隊と結婚するが、彼は戦死。
妹は、ユダヤ人の婚約者が強制収容所に収容され、殺されてしまう。
立場は違えど、悲劇的な別れに満ちていた時代。
いい映画だったけど、 なんかくらーく、なってしまった。
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