CYMA’S MURMUR

2005年06月10日(金)   Gloomy Sunday



『Gloomy Sunday』(邦題「暗い日曜日」)を見た。

すっごい、良かった。
うまく表現できない自分がもどかしいくらい。
とてもとても、いい映画だった。
最近見た中では、ダントツNo.1だ。

やはり印象的なのは、
その曲を聴いて自殺した人が後を絶たなかったという
実在の歌「暗い日曜日」。
ビリー・ホリデイなんかも歌ってるらしいけど、
私は今回初めて聞いた。
一度聴いた瞬間から、心に訴えかけるものが確かにあった。
繰り返し流れるそのメロディに、洗脳されたようだった。

舞台はブダペスト。美しい街。
1軒のレストランの中で展開される恋。
オーナーと若き恋人の間に、
ピアニストが加わり、奇妙なバランスで続く関係。
ピアニストが作曲した曲が世界的に大ヒットしたものの、
その曲を聴きながら自殺する人が相次いでしまう。
そこに昔の常連客がナチスの将校として現れて・・・

オフィシャルサイトは。コレ

いやーヒロイン役の女優さんが、ほんっと綺麗。
完全に失うよりは半分でもいい分け合いたい、という
男の気持ちもわからなくはないくらい。

女1人に男2人というのは、
男側がある程度大人だったり寛容だったりしないと成り立たないはずで、
その点、レストランのオーナーであるラズロはとてもいい男だ。

ナチの将校ハンスには、映画だってのに腹が立ちっぱなしだった。
気分が悪くなるくらいムカムカした。
でも彼の卑劣さがあるからこそ、
ラズロの「尊厳が大事だ」という意味の発言がより重みをもっている。

前半はおしゃれなラブストーリー的な展開で、
深く考えずに見ていたので、
ラストシーンにはいい意味で裏切られた。

ブダペストの街も美しいし、
「暗い日曜日」のメロディも美しい。
久々に夢中になってしまった。

日本版は、ドイツ語字幕がないので、
ウィーンでDVDを買ってこようかな。
(ドイツ版も字幕はないかも・・・)
主役がドイツ語ネイティブではないからか、
全体的にドイツ語はとてもわかりやすかった。




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