CYMA’S MURMUR

2005年05月05日(木)   半分OFF ゴッホ!


本日は移行作業予備日。

顧客としても、休みをとりたい気分だったらしく、
移行作業が順調であることを理由に今日はOFFの予定だった。

せっかくだから、日本三景のひとつを見に行こうと計画していたのだけれど、
前日になって一部のユーザが作業を行うことがわかったため、
私も立ち会うことにした。
ま、観光に来たわけではないので、仕事優先ってことで。

それでも、午後3時からの作業となったため、午前中はOFF。

そこで、美術館に行ってみることにした。
特別展のコンセプトが面白そうだったのと、ゴッホが1点あるから。

実は今、ゴッホを題材にした、「ゴッホ殺人事件」(高橋克彦 著)を読んでいて、
ゴッホ熱が高まっているところなのだ。

それにしても、特別展を見終わり、常設展の部屋に入ったところで、
ゴッホの絵がこれだったとは!と驚いた。

「ドービニーの庭」という作品なのだけれども、
最近テレビでこの作品を取り上げている番組を見たばかりなのだ。
たしかそのときも、「あ、あの町の美術館にあるんだ」と思ったけど、
まさか行くことになるとは思いもせず、記憶からすっかり抜け落ちていた。

「ドービニーの庭」を題材にしたゴッホの作品は3作あると言う。
そのうち2作は、サイズも構図もとても似通っている。
もう1点はスイスのバーゼルにあり、そちらが現場で描かれたもので、
日本の美術館にある方が、後にアトリエで作成されたものらしい。

テレビ番組では、この2点の「ドービニーの庭」の差異に、
死ぬ間際のゴッホのメッセージを読み取っていた。
そう、この作品は、死の2週間前に描かれたものだったのだ。

庭に描かれたガーデンチェアは3脚で、それを番組では、
弟テオとその妻ヨハンナ、そして甥っ子の3人分だと解説していた。
そこに入りたいけど、入れない。身を引く覚悟のゴッホ。

ここで小説に戻るけれども「ゴッホ殺人事件」はゴッホの死を題材としたもので、
「ゴッホの死は自殺ではなく、弟テオによる犯行だった」という説を軸としている。
というわけで、あまりにもタイムリーで、嬉しくなってしまった。

作品の前にあるソファに座って、ゴッホをしばらく眺めていた。
なかなか充実した1日だ。

その後、すぐ横にあるリーガロイヤルで少々リッチにランチをしてからホテルに戻り、
ちょっと休憩してから出社したところ。

本稼動直前。がんばろう。





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