CYMA’S MURMUR

2004年08月03日(火)   最近の読書と音楽

『きらきらひかる』(江國香織著 新潮文庫)

読むのは4度目。
こういう結婚っていいなぁ〜。
大分この世界に馴染んできた感じ。




『沈むさかな』(式田ティエン著 宝島社文庫)

そこにオトスか、と驚いた。
決して好きな話ではないけど、興味深かった。
雰囲気は悪くないんだけど、空回りな感じ。




『スタバトマーテル』(近藤史恵著 中公文庫)

なんとなく展開の読める話だったけど、そこそこ楽しめた。




『シドニー!(ワラビー熱血篇)』(村上春樹著 文春文庫)
『シドニー!(コアラ純情篇)』(村上春樹著 文春文庫)

安心して読める。楽しめる。
すごぉおく感動したシーンもあった。
冴えているなぁと思った文章もあった。
思わず、お風呂に入りながら朗読しちゃったりもした。

私は、何が描かれているか、よりも、
誰がどのように描く(語る)か、ということが、
とても気になるみたいだ。

素材は問題ではない。
誰かの目を通して世界を見ること。
それは、自分ではできないことだから。




”busted” Matchbox 20

MP3プレーヤの空き領域にサイズがピッタリだったから
ふとした気分で入れて聞いてみたら、すっごくよかった。
ちなみに、この曲が入ってたアルバム”Yourself Or Someone Like You”の
他の曲は全然ピンと来なかったので、いい偶然だった。




”GETHSEMANE” 
Jesus Christ Superstar : Original motion picture soundtrack album

劇団四季を見てから、お約束通りサントラ
(ロンドンオリジナルキャスト版ではなかった)をひっぱりだして聞きまくり。
やっぱりこちらの方がストーリーも歌詞もしっくりくる。
私の聞き落としもあるとは思うが、重要な台詞がいくつも舞台からは抜けていた。
日本語の制約だから仕方ないけどなぁ。

ゲッセマネでジーザスが神に対して訴えかけるシーン。最大の山場。
このシーンなくしてJCSは語れない。

  I'd have to know I'd have to know my Lord
  I'd have to see I'd have to see my Lord
  If I die what will be my reward?
  I'd have to know I'd have to know my Lord
  Why should I die?
  〜中略〜
  Can you show me now that I would not be killed in vain?
  Show me just a little of your omnipresent brain
  Show me there's a reason for your wanting me to die
  You're far too keen on where and how and not so hot on why
  Alright I'll die!
  Just watch me die!
  〜中略〜
  I will drink your cup of poison, nail me to your cross and break me
  Bleed me beat me kill me take me now
  before I change my mind

神が満足のいく説明もせず何の見返りもないままジーザスに死を求めたとすると、
それはやはり酷な話だ。ジーザスは神を愛し、でも神はあまりに冷たい。
ジーザスの声は悲痛に響く。

このゲッセマネのシーンの直前に、ジーザスはユダに怒りをぶつける。
「早く行ってなすべきことをなせ。彼らが待っているぞ」と。
あまりにも人間的なジーザスの1面。
一方で、最後まで神は不在の印象だ。顔が見えない。

人を生かすものは何なのか。
そういうことをつい考えてしまう。


★追記★

今日は1時間ほど、いつもより早く帰宅できたので、
JCSのサントラを聞きながら旅行の準備。
そうこうするうちに、聞き比べをしたくなって
”20th ANNIVERSARY LONDON CAST RECORDING”を探して聞く。
こちらの方が、先日見た舞台に大分近い。
映画版より舞台版の方が近いのは当たり前か。

ついつい勢いがついて、アマゾンで各種CDを視聴し、
とりあえず”1996 London Cast”ものを購入。
”Original London Concept Recording”や
”オリジナル・ブロード・ウェイ・キャスト”版にも
惹かれたけれど、視聴の結果、
ジーザスの声が一番好みであった1996ものに決定。

レビューに「ジーザスは高音で決まる」と書いていた人がいたが、
私もそれには賛成。
映画版のジーザスは、高音がとてもいい。
私の勝手なイメージだけど、ジーザスは線が細めで声も高目の方がはまる。
声が低くなると、ユダとかぶるんだよね。
1996ものは、ユダの声もいい感じだったから期待大。

それにしても私って、粘着質というかなんと言うか、
時々火がつくと突っ走るよなぁ。
誰にもご迷惑かけてないからいいけれど。

CD届くのが楽しみ。






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