遅まきながら『負け犬の遠吠え』のホンのさわりだけ読んだ。 まぁ、話題になりそうなテーマではあるよね。 本当にはじめの数ページしか読んでいないから、 本の内容をちゃんとつかんでいるわけではないけれど。
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勝ち負けというエゲツないカテゴライズをするならば、 やはり既婚者が勝ち、未婚者が負け、であろう。 その点では私も筆者の意見に賛成1票!
既婚女性は何もしなくても(子なしの専業主婦)特に非難されないのに、 30過ぎて結婚せずに働き続ける女性は、 何らかの付加価値を求められている気がするから、 というのが私なりの負けである理由だ。
つまり、30過ぎの未婚者には大義名分が要求されている。 常に存在理由を問われ続けるのだ。 これは、ツライし、疲れることである。
弁護士とか医者とか専門性の高い職についている、とか、 大企業でバリバリ働いて稼いでいる、とか、 好きな道を究めている(ネイルアーティストなど)、とか、 そういう説明書きがつけば、世の中は30代独身女性にも、まぁ優しい(はず)。
しかし、著書に言わせると、 「仕事が生きがい」とか「高収入を得ている」というのですら、 遠吠えでしかないということのようだけれども。
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少なくとも、私は、未婚であることで表立って嫌な思いをしたことはない。 「女は子供を生んで一人前」的発言をする人も周りにはいない。
これって、恵まれてるんだろうなぁ。
親しい友人で、出産経験者はゼロ。 既婚の彼女達のうち、誰がこの先子供を生むかわからないけど、 これから35歳くらいにかけてが、最後のターニング・ポイントになるんだろう。
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ある意味、晩婚化・非婚化というのは、自然な時代の流れだと思う。 良し悪しとは関係なく、進化の一種かもしれないとさえ思う。(進歩ではない) このまま繁殖能力だって失われていくかもしれない。その第一歩かもしれない。
ま、これこそ、負け犬の戯言だ。
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