CYMA’S MURMUR

2003年12月25日(木)   Froehliche Weihnachten

なぜだか外国語の方がしっくりくる。

多分、日本語は使いすぎて、感情がこもりすぎて、
うまく機能しなくなっちゃったんだと思う。

ニュートラルで、それでいて勝手な思い込みを
ひっそりこめることができる外国語。

英語でもドイツ語でもトルコ語でもなんでもいいけど。
そういうのがイイ。


   Mit den besten Wuenschen
   fuer ein glueckliches Weihnachtsfest
   und erfolgreiches Neues Jahr!


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イブの夜はB'Zライブ@東京ドームに行ってきた。

なんだか入り込めず、3塁側から眺めてた。
それでも楽しかった。

アンコールの1曲目。いつかのメリークリスマス。

いつかの、昔の、過ぎ去った、幸せだったクリスマスの歌。
ただのHAPPY&MERRYな歌ではないけれど、解釈はいろいろできる。

でも昨日の私は、歌に感動したわけでもなく、ただ、
”終わってしまった物事”に対する悲しみで涙がこぼれた。

終わらせたくは、なかった。
失いたくも、なかった。
もっとずっと大切にしたかったはずなのに。

涙が流れるのを止めることはできなかった。
隣の友人は気付いていただろうけど、何も言わなかった。
次の曲が始まっても、私は泣きつづけた。

失われたもののために涙した。

失うプロセスを何度も頭の中で辿り、
終焉を納得しようとしてきたけれど、
そんなことあまり意味がなかったかもしれない。

私はただ、なくしたくなかったのだ。
ずっと隣にいたかった。
終わってしまった過去全ての恋愛を、
私はもっと大切にしたかった。
失われてしまったことを、心の底から悲しく思う。

負けたくないと思った。
誰に?
自分に?

次こそは、今度こそは、決して失わないと心に決めた。
大切にする。守りつづける。

”いつか”にはしない。

相手のあることだから、決して思うとおりにはいかないけど、
私からは終わりにしないし、最後にしない。
少なくともそれくらいの覚悟でいる。

まだ諦めない。
奇跡なんかじゃなく、
日常の小さくても本当の気持ちをちゃんと積み重ねることによって
継続されていく何かをきっと手に入れる。それこそいつか。

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  いつかのメリークリスマス B'Z
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 ゆっくりと12月のあかりが
 灯りはじめ
 慌ただしく踊る街を
 誰もが好きになる

 僕は走り 閉店まぎわ
 君の欲しがった椅子を買った
 荷物抱え 電車のなか
 ひとりで幸せだった

 いつまでも 手をつないで
 いられるような気がしていた
 何もかもがきらめいて
 がむしゃらに夢を追いかけた

 喜びも 悲しみも全部
 分かちあう日がくること
 想って微笑みあっている
 色褪せたいつかのメリークリスマス


 歌いながら線路沿いを 家へと少し急いだ
 ドアを開けた君はいそがしく
 夕食を作っていた

 誇らしげにプレゼントみせると
 君は心から喜んで
 その顔を見た僕もまた
 素直に君を抱きしめた

 君がいなくなることを
 はじめて怖いと思った
 人を愛するということに
 気がついたいつかのメリークリスマス

 部屋を染めるろうそくの灯を見ながら
 離れることはないと
 言った後で 急に僕は
 何故だかわからず泣いた


 立ち止まってる僕のそばを 誰かが足早に
 通り過ぎる 荷物を抱え 幸せそうな顔で


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