弁護士から手紙が届いた。
第三者に公表したりすれば、 名誉毀損になる可能性もあることをご通告します というもの。
内容自体は大したことない。
大体私はまだ何もアクションしていないのだから、 向こうだってこれ以上のことは言えないわけだ。
でも、すっごく、ショックだった。
元々脅しをかけたのは私だけどさ。
ここまでキッパリハッキリ絶縁されたこと。 ショックだった。
一瞬パニックになった。
元彼はここ数日全然電話に出てくれないし、 誰にも相談できないと思うと、絶望的な気分になった。
心臓がバクバクして、全身から血の気が引いた。
最後まで奴は謝らなかったと思うと悔しい。
私にはどこにも味方がいない。 心細さでどうにかなりそう。
弁護士の言う内容はもっともだけれど、 私が名誉毀損に問われることも辞さないなら、 メールを公表することは可能で、 まだ奴を傷つけられるっていうこと。
だから、奴は弁護士に依頼したところで、 100%の安心は得られないはず。
そう考えれば、ちょっとだけ落ち着けるけど。
もう、奴のことはどうでもよくて、 ただただ、自分の寄る辺の無さが怖くなった。
もちろん、両親も妹もいるし、 友人だっているし、それでも。
やっぱり私は一人なんだなと思った。
すごく怖い。寂しい。心細い。
泣きたい夜に、誰も側にいてくれない。
奴とのここ最近の出来事の中で、 あのお別れメールをもらった日よりも、 今日の方が多分辛い。
どこにも行けない。
|