CYMA’S MURMUR

2003年08月21日(木)   記憶のカケラ


ただのカケラ。そこにあるだけ。
存在している以上は無視できないけど、
やがて道端の石ころと等しいくらいあってもなくてもよくなるのかな?

記憶のカケラ。

毎日通勤で通る道。
元彼から別れ話の電話がかかってきた道。
しばらく避けていたんだけれど、最近はその片道20分を歩いている。
日傘をさして。音楽を聴きながら。元気に。

電話の要件が別れ話である、と気づいたときちょうど歩いていた産院前。
そこにも記憶のカケラは落ちている。
そのカケラに気づかない日は、今のところ、ない。

最近夜中に再放送しているアリーmyラブ5。
これもずっと避けていたものだった。
アリーmyラブ4を元彼と見ていたときの記憶が甦ってつらいから。
その記憶のカケラも、徐々に存在感を失いつつある。

だって、ボンジョヴィ演じるところのビクターかっこよすぎる!

ラリーも好きだったけどさ。
元彼と一緒にドラマを見ながら、ラリーの顔が好みだと話し、
でも眼鏡をはずしたラリーは好みではなく、
私は実は眼鏡フェチなのか?という話をしたこともまた記憶のカケラ。

でも結局記憶のカケラは消えてなくなることはない。
だって、事実だから。

忘れてしまうことがたとえあったとしても、
消滅するわけじゃない。何かの拍子によみがえる。

だから、そういう過去の記憶たちに揺さぶられないようになりたい。
懐かしさとか多少の感傷はあっても、
傷ついたり、ふさぎ込んだりしないように。

元彼との出来事だけではなく、記憶のカケラはたくさんたくさんある。
なんどでも見つめ返して大切に暖めていけるようなカケラを集めて生きていこう。



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