CYMA’S MURMUR

2003年04月17日(木)   突き当たり

前の会社の後輩の子からメールが来た。

転職について話を聞きたい、と。

その子はもともと北海道出身の子で、
新人で東京に来てから北海道事業部に転属になるまで
3年間、3つのプロジェクトで一緒に仕事をした。

3つ目のプロジェクトには私が彼を引っ張りこんだ。
トラブルだらけのプロジェクトで、
人を補充するのに「誰がいい?」と営業に聞かれたから
「K君がいいなー」と言ったら連れてきてくれたのだ。

彼は私の一言のせいで、激務にさらされて大変そうだったけれど、
期待以上のパフォーマンスを発揮してくれた。

また一緒に仕事したいなと思える1人でもある。

そんなK君だから、ちゃんと話をしてあげたい。

転職は成功でしたか?失敗でしたか?

そうメールに質問があったけれど、答えは「よくわからない」。

年収はアップ。それは成功。
仕事が忙しすぎる。これは失敗。
尊敬できる技術者が周囲に大勢いる。これは成功。

自分の力に自信を失いかけている。これは・・・真実?

さっさと諦めて他の道をみつけるのもいいけれど、
物事はそう簡単にはいかない。

そもそも私は大学4年で進路に迷ったときに
(大学院に行くという選択肢もあった)、
とりあえず決断を棚上げしたのだ。

学問を続けてもゴールは見えない気がした。
下手に院に行くより、4大新卒の方が就職しやすいだろうとも思えた。
30歳になるまでに、何かを見つけよう。そう思った。
外国の大学に留学するのでもいいし、他の適職を探してもいい。そう考えた。

でも結局は流され続けていただけだったのだ。
先が見えない。今に自信も持てない。どこにも行けない。

この閉塞感は、転職に全く関係ない。
私のメンタルな問題だ。
だけど・・・

そこまでK君に話すべきかどうか、迷っちゃうな。




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