タクシーの中でかかっているラジオ番組はさまざま。
最近、立て続けに音楽番組で山崎まさよしの新曲が流れた。
ちょっと気になったから、シングル購入。
昔、山崎まさよしを聞きまくっていた頃のことを思いだした。
とある相手と浮気中で。 かかってきた電話の向こうに、山崎まさよしが流れてた。 ちょうどそのとき、私も同じアルバムを聞いていたところで、 そんな些細な偶然が嬉しかったし楽しかった。 初めてその人の家でエッチしたときも、 やっぱり山崎まさよしが流れてた。
そんなことを思い出しても、 だからどうということはなくて、 過去の出来事はそれはそれで、 どうにも現在とリンクしているとは思えない。
もちろん、今の私を形作る過去のひとつではあるけれど、 ダイレクトに呼びかけてくるものは、もうない。
懐かしくなって、昔のアルバムを聞いてみた。 やっぱり好きだなあ、と思いながらぼーっと聞いていたら、 「ドミノ」が流れた。
これだ、と思った。 多分、本当だったのだろう。 私たちの別居の何割かは、 彼のこれと同じような気持ちに起因していたのは確かだ。
♪ どうでも いいんだったら このままで構わないけど どうにか したいから 一度くらい切り開いても しょうがないだろう 少し痛いけど我慢して 絡まるように抱きしめて 少ししみるけど吹きつけて 腐りそうな傷をかき消したい Ah辛くても
どうにか なるんだったら このままで構わないけど うやむやにできないか ら 一度くらい 壊しても しょうがないだろう 少し苦いけど飲みほして 暴れそうな心縛りつけて 何もかも全て吐きだして 一から初めてもかまわない Ah君となら
♪
再建はならなかったけど、 彼の気持ちは嘘ではなかったと今は思える。 そう冷静に考えられる。泣かずに。
少しずつ傷が癒えていくのを感じる。
前述の浮気の相手と、 同棲してた元彼とを比べるのはおかしいけれど、 でも多分、元彼とのあれこれも、浮気相手とのそれのように きれいに過去として処理されていくのだろう。
それでいい。
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