CYMA’S MURMUR

2003年04月13日(日)   ドミノ

タクシーの中でかかっているラジオ番組はさまざま。

最近、立て続けに音楽番組で山崎まさよしの新曲が流れた。

ちょっと気になったから、シングル購入。

昔、山崎まさよしを聞きまくっていた頃のことを思いだした。

とある相手と浮気中で。
かかってきた電話の向こうに、山崎まさよしが流れてた。
ちょうどそのとき、私も同じアルバムを聞いていたところで、
そんな些細な偶然が嬉しかったし楽しかった。
初めてその人の家でエッチしたときも、
やっぱり山崎まさよしが流れてた。

そんなことを思い出しても、
だからどうということはなくて、
過去の出来事はそれはそれで、
どうにも現在とリンクしているとは思えない。

もちろん、今の私を形作る過去のひとつではあるけれど、
ダイレクトに呼びかけてくるものは、もうない。

懐かしくなって、昔のアルバムを聞いてみた。
やっぱり好きだなあ、と思いながらぼーっと聞いていたら、
「ドミノ」が流れた。

これだ、と思った。
多分、本当だったのだろう。
私たちの別居の何割かは、
彼のこれと同じような気持ちに起因していたのは確かだ。


  どうでも いいんだったら このままで構わないけど
  どうにか したいから 一度くらい切り開いても しょうがないだろう
  少し痛いけど我慢して 絡まるように抱きしめて  
  少ししみるけど吹きつけて 腐りそうな傷をかき消したい Ah辛くても  

  どうにか なるんだったら このままで構わないけど
  うやむやにできないか ら 一度くらい 壊しても しょうがないだろう
  少し苦いけど飲みほして 暴れそうな心縛りつけて  
  何もかも全て吐きだして 一から初めてもかまわない Ah君となら



再建はならなかったけど、
彼の気持ちは嘘ではなかったと今は思える。
そう冷静に考えられる。泣かずに。

少しずつ傷が癒えていくのを感じる。

前述の浮気の相手と、
同棲してた元彼とを比べるのはおかしいけれど、
でも多分、元彼とのあれこれも、浮気相手とのそれのように
きれいに過去として処理されていくのだろう。

それでいい。





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