予想最高気温0度、という天気予報を見てカーテンを開けた。 目の前には銀白の景色と強風に舞う雪。
タクシーで通勤しようか、としばし考えたものの、 一度は歩いてみよう、と思い徒歩通勤。 積雪に足はおぼつかないし、正面から吹きつける雪が視界を遮る。
北国と南国では、メンタリティが違うのも納得だよなあ。 冬の数ヶ月、この真っ白い世界で厳しい自然を体験すれば、 世界観だって人生観だって変わるだろうと思う。
なんて、そんなことを考えてる私はまだまだ外様の人間だけど。
地元の人たちは、こんなの全然大したことない、という足取りで進んでいく。 食べかけのサンドイッチを片手に、 イチャイチャしながら歩いてきたカップルもいた。 何かの拍子にサンドイッチを雪の上に落とし、 大笑いしながらそれを拾って食べていた。
私にとっての非日常は、彼らにとってはただの日常。
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