CYMA’S MURMUR

2002年10月11日(金)   企業と個人

前の会社の先輩から連絡があった。

私も一緒に仕事をしたことがある後輩の男の子が、
仕事のストレスで大変なことになっていると。

彼が担当したプロジェクトが大赤字になり、
「赤字はお前のせいだろ!会社に損害を与えたんだぞ!」
とバカな社員になじられて責任を感じてしまったみたいです。

そんなこと気にすることない、と言うのは簡単だけど、
彼の生真面目さはそんな言葉を受け入れないと思うと辛い。

どもるようになり言葉がしゃべれなくなり、
あげくに帰宅直後に発作を起こして
精神安定剤を飲むはめになってしまったとか。

上に立つ人間は、
下の人間のキャラクタを見極めた言動をとる必要がある。
それは100%成功するものではないけれど、
少なくともその努力は必須のものだ。

その後輩の子がデリケートでナイーブで、
色々なことを一人で抱え込んで悩んでしまうタイプなのは、
ちょっとしゃべればわかるはずなのに。

おまけに彼はまだ若いし、
見積もり等の作業を彼に任せたとは言え、
当然上司&営業のチェックも受けた上で顧客提示している以上、
責任は彼だけのものではありえない。
いや、最終的な責任は、やはり上司にしかないはずなのに。

私だったら、
私が「お前が会社に損害を与えたんだろ」と言われたら、
どうするだろうか?

赤字になった過程が全て自分のせいなのか、
別の理由があるのか、
そういう状況がわからないとなんとも言えないけど、、、

企業と個人の関係なんて、
個人の気の持ちようでいかようにでもなるものなのだ。
ただ一つわかっていることは、
会社は最終的には社員に何もしてくれないということ。

だから、彼がそんなに気にする必要はないのだ。
自分なりの反省を、次の場にいかせばいいだけなのだから。

H君、はやく元気になってね。



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