1日に、10回ほど彼のこと思い出す。 それはふとした瞬間。 無意識だったり、何かに記憶が呼び覚まされたり、意識的だったり。
その度に胸に鈍い痛みを感じる。
この痛みが妥当な大きさかどうか、それはわからない。
でも私の胸はうずく。
良かった思い出、悪かった思い出、それぞれ喚起したあとに、 「結局嫌われちゃったんだな」と思う。
仕方ないことだ。
それが現実。
今でも彼に言いたいことはいっぱいある。 感謝の言葉より恨み言の方が多い。 どこまでも彼を責めそう。 心変わりを責めることはできないと知っているから、 彼の優柔不断な態度とか、そういうのをいちいち、 重箱の隅をつつくかのごとく責める言葉が頭に溢れる。
こうやって私は彼を
追い詰めて
追い詰めて
追い詰めてしまったのだろう。
胸に鈍痛が走ったあと、必ずやるせない思いがする。
私はまだ立ち止まっている。
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