2009年04月09日(木) |
息子からのメールで涙が・・・ |
昨日は娘の始業式。 今日は息子の始業式。
息子は20歳で高校6年目です。 単位制の高校に通っているので、単位を取得したら卒業だけど、まだ半分ぐらいしか取れていない。何年かかるかわからないけど、息子のペースでいいと思っている。学校だけが全てだとは思わないので、高校を卒業しなくても何か道があれば、と思うけどそれもわからずもがいている。
始業式が近くなるにつれて、息子の精神状態が悪くなって来た。 自分でもわかっているようで「学校が始まるから落ち込むのかな」と言っていた。
しかも、始業式、終業式などが嫌いで、ほとんど出たことが無い。 人と接することが苦手なのだ。そして人ごみはもっと苦手で、気分が悪くなり蕁麻疹が出る。
今日も「始業式は嫌だなぁ」と言っていた。 始業式に出なければいいのだが、始業式に出ないとクラスがわからない。担任は誰だろう、などと不安材料がいっぱいあった。
「始業式には出なくてもいいし、遅れてもいいから今日は必ず行ってね」
と、送り出した。
息子が学校に行った・・・これだけで私の気持ちが楽になる。
お昼前に息子からメールが入った。 また、何か嫌なことでもあったのか、と思ったら、
「担任、倫理のY先生だった」
と、嬉しそうな絵文字が入っていた。
「やった~。よかったね」
と即返信。
倫理のY先生は、息子が以前から慕っていた先生だ。 授業がおもしろいというのは前から聞いていた。
モーゼの十戒の話をする時は、黒板に大きく絵を書き、その絵がすごく上手だと話していた。 キリストの話、宗教戦争の話、そして歴史と、普通は断片的にしかわからないことが、Y先生の授業では大きな地図を上から見るような感じなのだと言う。 色々な情報の点と点が結ばれ、線になり、それが最終的には具体的につながってわかりやすいと、楽しそうに話してくれたのを覚えている。
息子は同年代の子とは話せないけど、先生に質問することはあり、Y先生にも質問したことがあるらしい。
そのY先生が担任になったから、息子はよほどうれしかったのだろう。
息子のメールを見た途端、涙があふれた。
これが何かのきっかけになれば、と思った。 もし、そうじゃなくてもいい。
担任がY先生だと言って息子が喜んでいることがうれしい。
息子は自分に自信がなくて、卑下してばかりいる。そんなことは無いといくら私が言ってもダメで、他人が認めてくれないとダメなのだ。 Y先生への信頼はきっと何かをもたらしてくれるような気がする。 今までも担任には恵まれていて、親身になって考えてくれるいい先生ばかりだった。 しかし、息子にとってY先生は特別な存在であるらしい。
きっと、息子はまた学校に行けたり行けなかったりを繰り返すかもしれない。 亀さんの歩みでいいのだ。
それでも今年は希望が持てる一年になりそうだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
と、ここまで書いたら息子が帰って来た。
先生に、
「Y先生で良かったです。知らない先生だったら嫌だなぁって思ってました」
と言ったんだって。
で、先生は何て言ってた?って聞いたら、
「忘れた」
ってーー;
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