何事も無かったように、時間が過ぎて行く。
一生はいつから外に出ていないのだろう。確か、以前横須賀に行った時以来なので、2ヶ月は経つだろう。外の風や光に当たることもなく、毎日PCばかりやる生活は身体にいいはずが無い。 そんな一生に女の子から電話が来るようになった。4年生の時に同じクラスだった子で、私も覚えていた。一生は頑なに電話には出ようとはしない。「ごめんなさいね。どうしてもダメなの」と言っても「そこをなんとか」と言い、Mさんは粘る。 そして、毎日メールがくるようになった。一生のことだから返事を書きなさいと言わないと書かない。数日前に、まとめてメールの返事を書いていた。ひどいのは3月頃に来たメールの返事というのもあった。電話でのMさんは、久しぶりに一生ちゃんに会いたいと私に言うのだが、返事に困ってしまった。一生が心を許しているのはオガショウだけである。「もしかしたらオガショウと一緒だったら会えるかもしれない。でもダメだったらごめんなさいね」と断っておいた。Mさんは、オガショウと相談し、「今度の日曜に遊びに行ってもいいですか?」と聞いて来た。一生がいいよと言ったので、どうなるんだろうと主人も興味津々。主人に「Mさんってどんな子?」と聞かれて、「いい子なんだけど、ジャイ子みたいだよ」と言っておいた。 一生に昨日は早く寝るようにと言ったのに、結局徹夜し、寝ないつもりでコーヒーをいれて飲んでいた。約束は2時だったが、その前に眠さに耐えられなくなった一生が寝そうになった。主人が「オガショウに来てもらえ」と言って、先にオガショウに来てもらい、なんとか一生が寝るのを止めた。 約束の2時にMさんが来て、「久しぶりだね~一生ちゃん」という陰で、主人が「ホントにジャイ子だね」と言っていた。それから少し話をしたりした後、二葉も加わってトランプをしたり、ゲームをしたりして遊んだようだ。その後は私も主人も出かけたのでどうなったのかわからない。 ただ、Mさんが一生に電話をかけてくるようになったのは、一生を好きだからではないと思う。きっと一生が学校に行っていないことを知らなかったのだろう。それを最近知って、自分がなんとか・・・・と気にとめてくれたのではないだろうか。今まで数人の子が手紙をくれたり、メールをくれたりしていたのに、それには何も返事を書かずにいた一生がMさんの押しの強さに負けてしまったのかな。それにしても今日は楽しそうだった。眠いのを我慢してトランプをしている姿もあったけど、中学生の男女がコンビニの前で話しこんでいるのをうらやましいと思う母としては、またこんな日があったらいいのに、と思う。
いとこ以外の女の子と遊んだの本当に久しぶりの一生だった。徹夜したこともあり、かなり疲れたのだろう。夕食も食べずに寝てしまった。
一生は、「結婚して~」と迫られて断りきれずに結婚しちゃうタイプかもしれない。それじゃまるで、のび太と同じじゃないか。
私信 オガショウ様 絶対に私のHPを見るなって言っても、「見たくなる」と言っていたけど、「ジャイ子」のことだけは内緒にしてね。
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