2007年12月18日(火) |
「華麗なる恋の舞台で」 |
2004年アメリカ 監督 イシュトヴァン・サボー 原作 サマセット・モーム 『劇場』 キャスト アネット・ベニング ジェレミー・アイアンズ マイケル・ガンボン ブルース・グリーンウッド ミリアム・マーゴリーズ ジュリエット・スティーヴンソン ショーン・エヴァンス ルーシー・パンチ
「ブラボー!!」 思わず立ち上がって拍手を送りたくなるような、ジュリアの見事な逆襲の舞台でしたね。 アネット・ベニングが演じた名女優ジュリア・ランバートの素晴らしいこと。 美しさと演技力で名声を掴みながら、日々の舞台に疲れ何か新しい刺激を求めている彼女。 子どもほどの若者との愛に溺れて艶を取り戻す姿や、打ちひしがれて涙に暮れる姿、その一挙一動が、一人の女であるのに・・また女優そのもの・・でもあるんですよね。あの表情、笑う声、そして涙をにじませて訴える姿、目を奪われますね!
若者との恋に夢中になる姿は、同年代の熟女としては羨ましくもあり・・でも(予想される結末に)胸が痛くなる思いでしたけど。 そこはほら!!熟女を敵にしたら・・しっぺ返しが待っているわけです、それもただのお返しじゃなく!彼女の人生そのものである(何でもありの)「舞台」の上でですからね・・。
あっけにとられたようなだんな様役のジェレミー・アイアンズ(素敵でしたよね〜、こういう肩の力の抜けた、でもビジュアルがとっても素敵でイケナイ殿方がぴったり!)の表情に思わず笑ってしまいました。 舞台の上のブランコやあの「B E N」の台詞!!細かいところもすごく面白い。くしゃみとか・・もね(笑)
チャールズ卿はとっても素敵だし(あんな方と一緒にお茶したり美術館に行きたいです)芝居の師であったジミー(マイケル・ガンボン)のジュリアへの言葉も効いてますよね。 舞台、衣装、そしてキャスティングも見事な、素晴らしく楽しい粋な作品、堪能しました。
お茶もよく飲んでましたよね。 そうそう、そういえば、トムはジュリアを最初にお茶に誘ったんでしたよね。アメリカからイギリスに渡ってきた彼、イギリス女性にはまずお茶を・・という気持ちからでしょうか。彼の部屋、可愛らしかったですよね、あの窓とかも。
ラストは、ひとり静かにビールで乾杯するジュリア。 満ち足りた表情のあとに見せた・・どこか物思う表情、魅力的でしたね。
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