1970年フランス 監督ジャン=ピエール・メルヴィル キャスト アラン・ドロン アンドレ・ブールヴィル イヴ・モンタン ジャン・マリア・ヴォロンテ フランソワ・ペリエ ポール・クローシェ
懐かしい〜!何十年ぶりの鑑賞か・・、何故に今頃?のその答えは日記ブログにあり・・ですよ(笑) 運命に操られめぐり合い、悲劇に向かう5人の男達。 なんて男の世界なんだ!寡黙な男が大好きな私にはたまらない映画です。 なにせよけいなことは一切喋りません!よけいな説明も一切無し。
たとえば仮出所したコーレイが元の仲間リコを訪ねたシーン。 リコの寝室にはコーレイの元彼女が・・。 寝室のドアを見つめるコーレイとドアの向こうで息を潜める女。 リコに何かを問うわけでもないのに・・コーレイは彼女がもう自分を待ってはいないことを察するんですよね・・、リコの金庫の中に彼女の写真を残していく・・。 こういうシーンは、いろいろ言葉で説明されるよりももっといろいろな思いを想像させて、より印象に残りますよね。
こんな風にこの映画には、説明されない部分がとてもたくさんあります。 何故?どうして・・? 彼らがとった行動の意味は?その心情は? そういうのがはっきりしないとイヤだ〜!!っていう方には、苦手な映画・・になるのかもしれませんね。 でも・・私は結構そういう「想像の余地のある」映画が好きなんですよ〜(笑) 語らない男達が、目と目で交わす・・その一瞬とか。 トレンチコートのその背中とか・・。う〜ん、いいなぁーー。
ジャンセンを演じたイブ・モンタン、 マテイ警視 アンドレ・ブールヴィル。二人の存在感、魅力は大きいですね。 アル中で幻覚に苦しみやつれたジャンセンが、コーレイに会いにいくシーンでは、トレンチコートで別人のように決めてきて! 宝石店強奪のシーンでは、タキシードですよーー!!カッコいいんです、見蕩れてしまいます。 逆にマテイ警部。時には非情ともいえる手を使いながらも、局長の「人はみな悪人」という言葉に完全には納得できない・・その苦悩。家に帰ると3匹の猫にエサをあげたりするんですよね・・。 最後のシーンの、疲れたような、悲しい表情が忘れられないわ。
この二人に比べて、ちょっと「損な」キャラでもあるコーレイ。
コーレイ アラン・ドロン Alain Delon Andre Bourvil ジャンセン イヴ・モンタン Yves Montand ジャン・マリア・ヴォロンテ Gian-Maria Volonte サンティ フランソワ・ペリエ Francois Perier ポール・クローシェ Paul Crauchet 監査局長 ポール・アミオ Paul Amiot
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