何度と無く訪れてはいるものの日中の砂漠は厳しい。 この砂の中で戦ったこともあるのに。
…私は戦闘らしい事をしなかったけど。
フードを深く被って先へと進む。 時折顔を上げると射すような日差し。 文字通り「射る」ような。 この中で探しものをしようというのだから「楽」と言われたのが詐欺のよう。 ううん。 「楽」とは一言も言われませんでしたね。 女性一人でも大丈夫というのがそんな気分にさせただけで。
流砂のことは後回しにして、まずはちゃんと相棒さんと知り合わなくては。 とても元気な方ってことだけしかわからないですからねえ。 あとは私と同じで武器らしい武器を持たないってこと。
さてと…最初は何処を探しましょうか。
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