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■ 久しぶりのエンピツ
何年ぶりにここに戻ってきたのかな。 あの頃とは私の随分状況も変わりました。
転職もしました。 信頼できる恋人も出来ました。 家族とのやり取りも復活しました。
自分にこんなにも心穏やかな日が訪れるなんて、ここに日記を書いていた数年前には到底想像できませんでした。
このまま今の恋人と結婚して出産して母として生きていくのって幸せだなと思っていた矢先、ずっと恐れていた肝機能の悪化が発覚しました。 まだ自覚症状はありません。でも数値が物語っています。
13年前から、いずれその日が来ることは分かっていました。 長い長い潜伏期間を経て、いずれ症状が出てくる事を頭では理解していました。
そして、とうとうその日がやってきてしまったようです。 意外な位、冷静な自分がいます。むしろ「やっと来たか」という思いすらあります。 もちろん、ショックで悲しくて悔しくて泣きましたよ。 でも、これからどんな事が自分の身に起きるのかを想像すると、数値データが悪化したなんて序の口、泣いてなんかいられないと思うのです。
結婚や出産を漠然と夢見ていたのがつい数日前なのに、今の私ときたら自分の命の危機を感じているのです。あ、ちょっと大袈裟かもしれません。今すぐどうのこうのという訳じゃないですから。
でも、いずれ来る来ると思って過ごした13年があっという間だったように、その日は案外早くやってきてしまうのかもしれません。
そんな事を思うと、当たり前の存在だった恋人がとても大切に思え、もっともっとこの人を大事にしなくちゃと思うのです。 多分この先、沢山泣いてしまうかもしれません。だから今はまだ泣かないのです。梅見に行こうとか、肉じゃが食べようとか、些細な幸せを積み重ねて、笑顔の私でいたいのです。
本当に辛くて悲しくてどうしようも無くて、自分ひとりじゃ抱えきれなくなったら助けてもらいたいです。その時に彼が横にいるかどうか分からないけど。
普通なら、病気の恋人との将来なんて不安に思うだろうし、彼は子供が欲しい人なので私から去っていってもそれを責める事はできないと思うのです。だから、今は1ミリ位の覚悟をしています。 もっとシリアスな状況になったらその覚悟も1ミリどころじゃなくて1メートルくらい必要になるかもしれないですね。
病は気からと言うけれど、今日はお腹の右側が痛かった。症状が無い事で有名な臓器だから多分気のせいだろうけど。
でもね、昨日思ったんです。 23年間も頑張ってくれてありがとうって。 悪い血液が注入されているのに、23年間も正常値を保ってくれた、えらいぞって。そのおかげで私は元気で楽しく過ごせたし、青春も謳歌したし、仕事も全力投球できた。 だから、感謝しなくちゃって。
最初の10年なんて、何も知らずに過ごしてたんだものね。知ってからの13年は、薬で痛めつけたり針を直接刺したり、いじめちゃってごめんね。
君があとどの位頑張る気があるのか私には分かんないけど、希望を言えばあと50年位頑張ってくれないかな(笑)。
2007年02月22日(木)
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